【Tリーグ日本ペイントマレッツ】スタッフコラム#17「揺るがない」

日本ペイントマレッツ
チーム・協会
2/9(日) 日本ペイントマレッツ 4-0 京都カグヤライズ
【第1マッチ(ダブルス)】佐藤 瞳・橋本 帆乃香2-1 菅澤 柚花里・工藤 夢 (10-11/11-9/11-9)
【第2マッチ(シングルス)】横井 咲桜 3-0 中森 帆南 (11-2/11-6/11-8)
【第3マッチ(シングルス)】大藤 沙月 3-1菅澤 柚花里 (11-10/11-8/7-11/11-7)
【第4マッチ(シングルス)】芝田 沙季 3-0 出雲 美空 (11-7/11-10/11-6)

【T.LEAGUE/AFLO SPORT】

2月9日、京都山科の試合会場は、前日に降り積もった雪の名残がまだ色濃く残っていた。
その影響を受けた交通機関の乱れが、選手たちの会場入りに支障をきたさないか、
一抹の不安が漂う中で幕を開けた一戦。しかし、そんな寒さを吹き飛ばすかのように、会場には若々しい、
そして力強い応援の声が響き渡り、卓球という競技が持つ熱量を改めて感じさせる内容となった。

この日の対決カードは、日本ペイントマレッツ対京都カグヤライズ。
結果は、日本ペイントマレッツが4-0でのストレート勝ちを収めた内容だった。このストレート勝利の裏には、困難な状況にも揺るがない精神力、
自分たちの軸をぶらさず貫いた戦いぶりが光り、私たちの心を大いに揺さぶった。
この日の試合の幕を切ったのは、佐藤・橋本ペアと、京都カグヤライズの菅澤・工藤ペアによるダブルスマッチだった。
佐藤・橋本ペアは昨年のWTTファイナルズでダブルス優勝という快挙を果たした実績のある黄金コンビ。
その圧倒的な実力を背景に、第1ゲームを勢いよく奪うかと思いきや、この日は10-11でこのゲームを落とす。

思わぬ形で訪れた失点が、チーム全体に一瞬の緊張感を走らせた。

対する初コンビの菅澤・工藤ペアは、初めて組むコンビながら、息の合ったカット対応と強烈な攻撃で粘り強く攻めてくる。
しかし、ここからが佐藤・橋本ペアの真骨頂だった。
幾多の歴戦をくぐり抜けてきた経験で、2ゲーム目以降は冷静に相手の変化を巧みに読み解き、自らの戦術にさらなるアレンジを施し、攻撃のリズムを着実に取り戻していった。
その姿は、勝利への揺るがない決意そのものだった。

【T.LEAGUE/AFLO SPORT】

【T.LEAGUE/AFLO SPORT】

続くシングルスマッチでも、日本ペイントマレッツの選手たちは一人ひとりが研鑽した技術と冷静な判断力で勝利を積み重ねる。
状況に動じることなく、自分たちの強さを信じて、最後まで攻撃の姿勢を崩さず戦い抜いた。

その結果、『4-0』という堂々たるスコアで勝利を手にする。
戦いの中で繰り広げられた冷静さと情熱の共演は、まさに「揺るがない強さ」を体現するかのようだった。

彼女たちが見せたのは単なる勝利ではない。困難を乗り越え、一つひとつのポイントに全力を注ぎ、自分たちの実力を信じて貫き通す姿勢そのものが、
明日のさらなる高みへの布石となるだろう。冷え込む冬の京都で繰り広げられた熱きこの一戦。

日本ペイントマレッツの選手たちが放つ眩い輝きは、これからも観る者すべてを魅了し続けるに違いない。

【T.LEAGUE/AFLO SPORT】

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(Text by Marina.A / Photo by T.LEAGUE/AFLO SPORT)
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著者プロフィール

日本ペイントグループ女子卓球チーム「日本ペイントマレッツ」は、2017年4月に誕生し、2018年に卓球のTリーグが発足すると同時にTリーグに参画しました。 世界で活躍できるトップ水準の選手育成と排出を目標に掲げ、各地域での子ども向け卓球教室の開催やこども卓球台の寄贈などを通じて「卓球」の魅力と可能性を広げ、更なる発展に貢献しています。また、卓球で“ヒト”と“ヒト”をつなぎ、ホームタウンである大阪の街や生活に活力と夢、彩を与えています。

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