近走掲示板の馬ばかり！手堅く狙いたい3歳戦／佐賀競馬・大恵総合研究所佐賀支部
木曜日の今日は佐賀競馬場で九州産限定の重賞・たんぽぽ賞が行われます。
JRA・地方競馬の垣根を越えて全国から3歳馬が集う一戦、どうぞお楽しみください。
そして、たんぽぽ賞後も佐賀競馬ではナイター競馬を開催中。
今夜も20時50分までアツいレースが繰り広げられています。
その佐賀最終レースに特化したデータ分析を行うのが競馬リポーターの大恵陽子氏。
JRAと地方競馬の二刀流の彼女が、今夜も独自の視点から最終レース的中を目指します。
上位人気の高い信頼度と、差し馬の上位入着
競馬リポーターの大恵陽子です。
私はいま、サウジアラビアにいます。
今週末のリヤドダートスプリントに出走するイグナイターの取材のためなのですが、中東なのに昼でも涼しい。
どうやら、今年は「サウジなのに寒い」気候なのだそうです。懐だけでもあったかくならないかなぁ、と下心満載で今夜も最終レースのデータ分析をしていきましょう。
今夜の佐賀最終レースは特別な条件のつかない3歳戦。
下表は今夜と同条件の佐賀最終レースの成績をまとめました。
単勝人気の傾向としては、上位人気同士で決着しやすいレース。
単勝3番人気以内の馬が複数頭、3着以内に入ったのは15レース中12レースに上りました。
また、通過順では1コーナーを6番手以下で回った馬が3着以内に入ったのは15レース中11レース。
1周1100mの小回りコースですが、差し馬も上位入着する傾向にあります。
差し馬にとっていい馬番は？
特に今夜は差しタイプの有力馬が多い印象。
②ヒロスター、⑥モリデンドーター、⑪ナックグランデあたりがしまいに脚を伸ばせそうです。
そこで、3歳戦に限定して今回と同距離の差しの馬番別成績を見てみると、3着内率は基本的に外枠になるにつれて下降線を描いていました。
ただし例外として2番は内枠ながらもやや低めの値で、②ヒロスターにとってどうか。
それであれば、3着内率が高い枠の③ゴールデンサンダーが気になってくるところ。JRA移籍初戦の前走は内を通って渋く伸びており、距離ロスを抑えたコース取りが追い風となった可能性も高いですが、引き続きの好走もあるかもしれません。
勝率は有意差はないものの、5番枠が10.9％と高かったです。
そうなると、気になるのは⑤チョウノミツツボ。
JRAからの移籍初戦は渋く伸びるものの、上位からは離された5着でした。ただ、移籍2戦目の上積みが見込めることや、JRA福島ダート1150mで勝ち馬から0秒3差の5着だった点を考えると、上位入着の可能性もありそうです。
好枠に逃げ馬が入った
過半数で馬券圏内に入っているため、ここもしっかり押さえておきたいところ。
そこで逃げの馬番別成績は下表の通り。
⑩エンジェルスターが佐賀移籍後2戦ともに逃げており、勝率が2番目に高い好枠に入りました。
前走は「3歳ドリームシリーズ」という、賞金下位から順に編成された一戦で、全馬が未勝利というメンバー構成でした。
一方で今回は全馬が「直近5走で5着以内あり」で、相手関係がやや上がります。その点がどうなるかですが、いい枠に入ったと言えるでしょう。
では、気になる予想と買い目は？
4コーナーで他馬が先に動き、こちらは大外を回ることとなりましたが、直線では一時勝ち馬と追い比べになるシーンも。3歳のこのクラスで上がり3ハロン39秒9の脚も上々で、6番枠の差しの成績も悪くありません。
②ヒロスターは2走前、序盤の進みが悪く出ムチを入れられるとグッと気が入って1コーナーでは掛かる場面が見られながらも、3コーナーからゴールまで勝ち馬との長い追い比べに持ち込みました。結果的にタイム差なしの2着に敗れましたが、強さを感じさせた一戦。
前走は後方で脚を溜めるも弾けきれませんでしたが、上位の能力を感じます。
差しの成績が芳しくない2番枠に入ったことは不安ですが、3走前には同じ枠で向正面からかなり長く脚を使って3着。飛田愛斗騎手が上手くこなしてくれると期待したいです。
⑩エンジェルスターは2走続けて逃げて3着、1着。
逃げ馬としてはいい枠に入り、粘り込められれば。
⑪ナックグランデは前走を見ると、1頭で抜け出そうとしない気性があるのかな？と思わせるレースぶり。ただ、心身共に成長途上の3歳馬ですし、4走続けて4着以内のように力は上位。
⑧チェスターまで。
落ち着いた配当になりやすいので、買い目は絞ります。
3連複軸1頭
⑥-②⑧⑩⑪ 6通り
文・大恵陽子（おおえ ようこ）
競馬リポーター。小学5年生で競馬にハマり、地方競馬とJRAの二刀流。毎週水曜日は栗東トレセンで、他の日は地方競馬の取材で全国を駆け回る日々。グリーンチャンネル「アタック！地方競馬」「地方競馬中継」などに出演のほか、「優駿」「週刊競馬ブック」「うまレター」「馬事通信」など各種媒体で執筆。
「大恵総合研究所」なるデータ分析機関を勝手に設立し、現場取材で得た騎手・調教師などの談話をヒントに、馬場傾向やレース傾向を導き出して精度向上に励む。
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ