M-1準優勝のバッテリィズが本気で語った“野球愛” 漫才&野球の二刀流を貫く中で2025年に挑戦したいことは?
【写真:三和直樹】
1月27日の配信には、昨年末のM-1グランプリ2024で準優勝して一気に知名度を高めたお笑いコンビ「バッテリィズ」がゲスト出演。あふれ出る“野球愛”からの本気の野球トークを展開して番組を盛り上げ、収録後の取材にも明るく応じた。
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技巧派右腕と強肩捕手のコンビ
コンビ結成は2017年。元々、別々のコンビを組んでいたが、若手芸人が中心の草野球チーム「上方ホンキッキーズ」でチームメイトになると、試合中のブルペンでエースからコンビ結成の誘いがあったという。番組のオープニングトークで次のように語った。
「3回裏2アウトで肩を作るタイミングで『漫才やりませんか?』って」(寺家)
「一番、2人になれる瞬間やったんで。ベンチは人がいっぱいいるんで、なかなか声かけづらくて」(エース)
ともに小学1年で野球を始め、高校まで続けた。大阪出身のエースは阪神ファン。草野球でピッチャーをしていた父親の影響で野球を始め、中学時代にはオール住之江に所属して全国大会に出場した経験を持つ。そして現在も草野球でマウンドに立ち、最速132キロのストレートに加えて、カーブ、スライダー、フォーク、カットボール、シンカー、シュートの7つの球種を操る技巧派右腕だ。
一方の寺家は、三重県出身の中日ファン。年中からサッカーを始めたが、「野球もやりたいって言って、両方やっていた時期もあったんですけど『野球の方が面白い』となった」とのこと。現在は正確なスローイニングが武器の強肩捕手として、漫才だけでなく、野球の試合でもエースを冷静かつ巧みにリードする。
立浪そっくり?野球が上手い人は漢字が書けない?
その後も石井さんを交えての熱い野球トークを繰り広げた中、エースは森友哉と練習試合で対戦した経験や藤川球児の現役最後の試合を甲子園で観戦して涙した思い出などを語り、寺家は「ナゴヤドームによく観に行っていた」という子どもの頃の思い出や「古田(敦也)選手と谷繁(元信)選手の配球をメモっていた」という高校時代、そして「最近はよくネットで立浪(元)監督に似ている」という小ネタも披露して番組を盛り上げた。
収録後、さらに話を聞くと、エースは「僕が好きだったのは藤川投手と、あと(トレイ・)ムーアですね。なんで打つねんって。あれが初めての二刀流ですから」と語り、寺家は「特に中日が好きだったのは星野仙一監督の頃。川上憲伸投手が出始めた頃で、キャッチャーは中村武志さんでしたね」とのことだ。
そして番組中盤では突然の野球クイズ『プロ野球激ムズ!ルールクイズ』が実施された。そこで実際のプロ野球の公式戦で起こったシーンを切り抜いて「ダブルプレーが成立したもう一つのアウトは?」、「一塁ランナーが走路から3フィート離れてもアウトにならなかった理由は?」との難問が出題された。
出題前は「草野球の審判のバイトをしていたんで」と自信満々の寺地だったが、回答後は「もうやめます、審判は…」とポロリ。一方のエースも前のめりにペンを走られせて「前のそうしゃが打しゃがおいこした」とフリップを掲げたが、すぐに寺家から「すみません、ちょっと“走者”が書けなくて」。エースも「どの“しゃ”かわからなくて、すみません」と言いながら、「野球が上手い人は漢字書けないんです」と開き直った。