【ドライバーに次ぐ進化】調整機能とミスへの強さが◎ キャロウェイ「エリート」ユーティリティ3モデル

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キャロウェイから2025年最新シリーズ「ELYTE(エリート)」が発表されました。そこでクラブフィッターの小倉勇人さんに、最新のエリート ユーティリティ3モデルをまとめて解説していただきました。

エリート ユーティリティシリーズの特徴

エリート シリーズは、ドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティ、そしてアイアンとフルラインナップで展開されていますが、ユーティリティは3つのモデルが用意されています。

このシリーズで特に大きく進化したのはドライバーですが、ユーティリティもドライバーに次ぐ進化を遂げたと言えるでしょう。

その理由は、アジャストメント機能が格段に向上したからです。ユーティリティは、ほぼ確実にグリーンを狙うクラブとして使用されるため、アジャストメント機能は非常に重要な要素となります。今回のエリート シリーズでは、この点が大幅に改善されています。

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フェース面には、打点が多少ずれても優れたコントロール性能を発揮するAi 10x FACEが、ユーティリティの3モデル別に搭載されています。このAi 10x FACEは、従来のモデルに比べてコントロールポイントが10倍に増加しています。

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さらに、ウェイトにも進化が加えられています。3つのモデルすべてに、トゥ側に13g、ヒール側に3gのウェイトが搭載されました。これらのウェイトを入れ替えることで、つかまり具合を調整することができます。

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さらに、従来のモデルにも弾道調整機能が追加されました。単に追加されただけでなく、今回のユーティリティ専用に設計された新しいモデル (ニューオプティフィット4)が採用されています。

これにより、これまでよりもさらに細かく調整できるようになり、特にライ角の調整が可能になりました。ライ角は、ボールのつかまりに大きく影響する要素です。ユーティリティは、ロフト角が変わることでつかまり具合が大きく変化しますが、その点を調整できるようになったのは非常に大きなメリットです。

グリーンを狙うクラブでありながら、つかまりが大きいゆえにスイングを調整したり、余計なアジャストが必要になったりして、一気に難易度が上がってしまう状況を、よりナチュラルに振れるように調整できるのは非常に大きいと思います。

従来のミスへの強さをフェース面で維持しながら、アジャストメント機能を高めることで、ゴルファーにとってより扱いやすく、幅広い調整が可能なユーティリティが誕生しました。これほど高いアジャストメント機能を備えたユーティリティは、これまで存在しなかったと言えるでしょう。

※ニューオプティフィット4:従来モデルよりもロフト角とライ角の組み合わせが増えたアジャスタブルホーゼル(スタンダードモデルとXモデルの全番手に搭載)

エリート ユーティリティの特徴

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エリート ユーティリティは、スタンダードモデルとして展開されています。

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つかまり具合はほどよく、アスリートゴルファーにも扱いやすい設計となっています。

番手構成は、3番、4番、5番の3つのモデルで、ロングアイアンの上をカバーするような構成となっています。

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エリート X ユーティリティの特徴

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エリート X ユーティリティは、ドライバーの流れを汲んだ設計となっており、ドローバイアスがかけられています。

ドローバイアス設計ですが、調整可能なウェイトが搭載されているため、このウェイトを入れ替えることで、さらにボールをつかまえるような仕様に調整することができます。

さらに、ライ角とロフト角を調整することによって、つかまり具合を調整することも可能です。つかまりやすいドローバイアス設計でありながら、ウェイト調整によってある程度の範囲でつかまり具合を調整できるのが特徴です。番手は、3番から7番まで用意されています。

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ロングアイアンの領域までカバーする番手構成となっているため、最近ではバラ売りで購入できるアイアンも増えており、7番アイアンから展開されているものが多くなっています。

そのため、エリート X ユーティリティは、それらのアイアンの上をカバーするクラブとして、非常に適したラインナップであると言えるでしょう。

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エリート MAX FAST ユーティリティの特徴

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3本目は、エリート MAX FAST ユーティリティです。このモデルにも可変ウェイトが搭載されているため、つかまり具合を調整することができます。軽量化のため、ロフト角を調整できる弾道調整機能は搭載されていません。

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その分、番手構成は幅広いラインナップとなっています。8番の33°までラインナップされており、33°というと、アイアンでは8番、あるいは飛距離が出るモデルであれば9番に相当する番手構成です。アイアンショットが苦手なゴルファーにとって、有効な選択肢となるユーティリティと言えるでしょう。

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エリート ユーティリティシリーズ 試打した印象

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エリート ユーティリティの試打を通して、正直なところ、このクラブを徹底的に作り込んでみたいという意欲が湧きました。これほど高い調整機能があれば、自分が理想とするクラブに仕上げやすくなります。

例えば、スチールシャフトを装着してアイアンのようなユーティリティにしたり、逆にドライバー用のシャフトを装着して「ぶっ飛ばし用」にしたりするなど、さまざまなカスタマイズが可能です。つかまり具合やライ角を調整できるだけでなく、ウェイトの調整やシャフト長の変更も可能になります。これらの点を考慮すると、非常にやり込みがいのあるユーティリティと言えるでしょう。

性能面では、打点ミスに対する強さを実感しました。これはキャロウェイの得意とするところであり、重心が浅いユーティリティヘッドほど、その効果を強く感じられると思います。

ユーティリティは、幅広い領域をカバーできるクラブであるため、やさしさはもちろんのこと、調整機能によってゴルファーそれぞれに最適なユーティリティに仕上げられる点が大きな魅力です。

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※本記事はスポーツナビが独自で企画したものです。記事内の商品選定や評価はスポーツナビまたは出演者の方の判断にもとづいています。記事内で使用している商品画像はメーカーから画像・サンプルをお借りした上で使用、撮影しています。
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著者プロフィール

ゴルフメディアで活躍する識者たちが、人気のギアを徹底解説! ドライバーからアイアン、パターといったクラブ一式はもちろん、シューズやウェア、距離計など、ゴルファー必須のあらゆるギアをご紹介していきます。

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