「あずき茶」に期待できる5つのメリット。脂質の吸収を抑制、抗酸化、腸内環境や冷え対策にも

MELOS -メロス-
炒ったあずきを煮出したものが「あずき茶」です。

あずきを煮ると煮汁が紫を帯びた赤褐色に染まるのですが、この色素はポリフェノールの一部。ほかにも水溶性のビタミンやミネラル、食物繊維などの成分が溶け出ています。

あずきの煮汁は捨てられてしまうことがほとんどですが、健康効果の詰まったあずきエキスを捨ててしまうのは、もったいないですよね。

あずき茶に期待できる効能について見ていきましょう。薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーターの山形ゆかりさんが解説します。

【MELOS】

1. 脂質の吸収を抑え、中性脂肪を下げる働き

期待できる効能の1つ目は、ダイエット効果です。

あずき茶に含まれるサポニンとポリフェノールには、脂質の吸収を抑え、血液中のコレステロールと中性脂肪を下げる働きがあります。

実際にあずき飲料を用いた研究では、あずき飲料を継続して飲むことで、飲用前と比較して血清中性脂肪値が低下したという研究結果もあります(※1)。

サポニンとカリウムには利尿作用があるので、むくみが気になる方にもおすすめです。

(※1)北海道立農業試験場集報第91号 相馬ちひろ,奥村理,加藤淳「あずき熱水抽出物が人体の生理調整機能に及ぼす影響」

2. 冷えの改善

あずき茶には血流をよくする働きと体内の熱産生を促す働きがあるので、冷えの改善に効果的です。

先述した通りサポニンには血流改善効果があり、体内の血液循環を促進します。手先や足先の細い血管も血液がスムーズに流れるようになり、つらい冷えの改善につながります。

さらに、あずき茶には糖や脂肪、タンパク質の代謝を助けるビタミンB群が豊富です。体内のエネルギー産生が促されるので、体温が上がりからだが温まりやすくなります。

3. 強い抗酸化作用

あずき茶に豊富に含まれるサポニンとポリフェノールの注目すべき点は、強い抗酸化作用です。

私たちのからだは紫外線やストレスなどによって「酸化ストレス」が増加すると、体内で活性酸素が過剰発生し、体が酸化してしまいます。酸化が進むと細胞が傷つき、老化の進行や肌のシワ・シミの原因になります。

そこであずき茶の強い抗酸化作用がケアをしてくれるのです。

4. 血流の改善

あずき茶のサポニンとポリフェノールの作用により、血流の改善効果が期待できます。

全身の血液の巡りがよくなると、疲労感の軽減や肩こり解消、生理痛や肌荒れの改善に役立ちます。

さらに、サポニンとポリフェノールには血中の余分な脂質を抑え、血液をサラサラにする作用もあります。健康診断でコレステロールや中性脂肪の値が高めに出てしまう方にもおすすめです。

5. 腸内環境を整える

あずき茶には水溶性の食物繊維が含まれているので、腸内環境を整える働きがあります。水溶性の食物繊維は腸で善玉菌のエサになるので、悪玉菌を抑える活動が活発になります。

加えてプラスに働くのが、あずき茶のオリゴ糖です。

オリゴ糖は腸内でビフィズス菌などを活性化させるプレバイオティクスとしての効果があります。あずき茶を飲むと腸内フローラのバランスが整い、便秘や下痢の改善、肌荒れにも効果が期待できます。

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