観衆を魅了するトライラッシュ。将来のライバルになることを予感させる熱戦
埼玉パナソニックワイルドナイツ 竹山晃暉 【©ジャパンラグビーリーグワン】
電光石火のトライラッシュだった。開始3分、大外でパスを受けた竹山が右フラッグ際に飛び込んでグラウンディング。最初のトライを奪った。さらに前半17分にもトライラインを駆け抜ける。前半31分には山沢京平のパスを受けると華麗なステップで中央を切り裂いて3つ目のトライ。わずか31分間でハットトリックを達成してみせた。
「しっかりと(ボールを)押さえるとか小さい部分を徹底した結果がトライにつながった。前半だけでハットトリックになったが、トライへの嗅覚など自分の強みの部分が出せたと思う」(竹山)
三重ホンダヒート レメキ ロマノ ラヴァ 【🄫ジャパンラグビーリーグワン】
「前半は簡単に蹴ってしまって流れが作れなかったが後半はつないだことでリズムが生まれた。今年はボールを運べる選手が何人もいるので、それがチームの強み。自分たちの戦いができればワイルドナイツのような強いチームとも十分に戦えることが分かった」(レメキ)
ちょうど1年前。昨季の同カードは埼玉WKが70対12で勝利したが、今季は48対24。「去年はここで70点を取られた。長い道のりだったがチームは確実に成長している」(キアラン・クローリー ヘッドコーチ)。「昨季と比較して相手のコンタクトのレベルが上がった。それが今季の(三重Hの)好成績につながっていると思う」(坂手淳史)。スコア以上に見ごたえがあるバトルとなった。
三重Hは2026-27シーズンから栃木県宇都宮市に活動拠点を移すことを発表している。埼玉WKの活動拠点・埼玉県熊谷市とは車で約1~2時間の距離。このカードは近い将来、隣県チームの対戦としてさらなる盛り上がりを見せていくだろう。
(伊藤寿学)
※リンク先は外部サイトの場合があります
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ