「グリーン専用」距離計で3パット撲滅! 「自宅」「練習グリーン」「コース」で使える『グリーンビュー』を山田直知&高沢奈苗が徹底解説

GEW(月刊ゴルフ用品界)

【グリーンビュー】

距離計市場は百花繚乱だが、「グリーン上に特化」した面白い距離計が登場した。xVic(エックスビック)社がMakuakeサイトで先行発売中の『グリーンビュー』である。

2019年のルール改定で距離計の使用が認められて以降、一般のゴルファーの間にも、だいぶ距離計が広がった。しかしグリーン上になると、何となくの感覚やアバウトな歩測のみでパッティングをするゴルファーが多い。日頃の練習で、自分の中での絶対的な距離感が養われているなら問題ないが、大半のゴルファーはパッティングの練習にそこまで時間を割いていないだろう。

【グリーンビュー】

『グリーンビュー』はそんなゴルファー向けに作られた製品で、自宅、朝の練習グリーン、実際のコースでパッティングの正確な距離を把握し、距離感を養うことを目的に作られている。従来の発想にはなかったグリーン専用の距離計だ。

では同製品は一体どのような距離計なのか? 5UNDERS GOLFを主宰するツアープロコーチの山田直知氏と、ゴルフタレントの高沢奈苗さんが同製品をゴルフ場でテスト。その活用法を動画で解説する。

【動画】『グリーンビュー』をコースでテスト

練習でもコースでも使えるグリーン専用距離計

山田 これまで様々な距離計が発売されてきましたが、グリーン専用の距離計というのは初めて聞きました。持った印象としては、非常に小さくて軽いです。これならポケットに入れても邪魔にならない。

とは言え距離計で一番重要なのは正確さです。特にグリーン上では1mの誤差もあってはいけません。私は疑い深いので(笑)、計測した距離が合っているのかメジャーで測ってみましたが、しっかりと一致していました。計測の距離が信頼できるということが分かったので、これなら安心して使えると思います。

朝の練習グリーンでは、3m、6m、9mと次第に距離を伸ばして打つことで、その日のグリーンの速さと自分の中の距離感を一致させてほしいです。特に9mは一般的なアマチュアの平均的なファーストパットと一致しているため、この距離を練習することは本番にも有効です。

【グリーンビュー】

その際に、通常だと都度歩測をする必要がありますが、『グリーンビュー』であれば、その手間が省けるので効率的に時間を使えます。また、本体を直置きしても使えるので、練習グリーンが混雑している状況でも空いているスペースで練習できます。

これは朝の練習グリーンだけでなく、自宅での練習も癖づけることで、グリーン上での目測(距離感)が養えてきます。平らなパターマットの上で、自分の中での基準となる距離感を養っておけば、当日のゴルフ場のグリーンの速さにアジャストしやすくなります。

また、実際のコースのグリーン上では、歩測をした際に踵から着地して、無意識にグリーン面を傷つけてしまっている方がいます。それに、同伴の3人のボールポジションによっては、ラインを踏んでしまうため歩測ができない場合もあります。その点、『グリーンビュー』であれば、マナー的にも良いと思います。

プロは何万球もパッティング練習をしているので、見ただけでその距離が分かります。ただ、練習量を確保できないアマチュアこそ、普段の練習から正確な距離を数字で残しながら練習した方が成果が出やすいと思います。

【グリーンビュー】

高沢 本体をピンに着けて、リモコンのボタンを押すだけですぐにピンまでの距離が測れるので簡単です。計測には広い範囲の無線を使っているということなので長い距離にも対応しています。距離が長くなればなるほど同伴者にも気を遣うので、なかなか歩測もしにくいもの。その意味でもこれは便利ですね。

練習場でも『グリーンビュー』を使って、山田プロの推奨する練習をしてみましたが、少しずつ距離を伸ばしていくことで、次第に距離感が掴めてくるのが分かりました。

歩測だと1歩の距離が安定しないのと、人によって足の長さなども違うので一定しませんが、この機器なら正確な距離感を覚えられそうです。 

何よりも本体はコンパクトで持ち運びもしやすいですし、グリーンにも同伴競技者にも優しいというところが嬉しいポイントだと思いました。
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著者プロフィール

1978年2月創刊のゴルフ産業専門誌「月刊ゴルフ用品界」(GEW)を発行。2000年5月から影響力のあるコアゴルファーを対象にネット情報を発信するウエブサイト「GEW」を立ち上げた。各種業界団体と連携、ゴルフ市場活性化への活動も推進中。

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