カート道にスタンスがかかっちゃった。これって救済あり?【ゴルフのルール】

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【知っておくと得するルールの話】

カート道にボールがある場合、救済処置を受けることができますが、ボールがカート道の脇にあり、スタンスが掛かってしまう場合はどうすればいいかご存じですか? 他の“動かせない障害物”でも使えるこの処置法。覚えておくと便利ですよ。

カートに足がかかっていても、そのまま打った方が有利な場合も

ボールのところに行ってみると、カート道のすぐそばにボールがあり、そのボールを打とうとするとカート道にスタンスがかかってしまう。こういうケースはけっこうあることだと思います。

スタンスがかかるということは、ボールがカート道の右側にあるということで、右に曲がっても左に曲がっても、カート道の右側そばに止まることがあります。
こういう場合、どうすればいいのか?

カート道の上にボールが止まったときと同じように、スタンスがかかる場合も救済処置はあるのですが、まずは救済を受けない場合のお話しをしましょう。

救済を受けないということは、そのまま打つということになります。カート道は“動かせない障害物”に分類されますが、基本的に足場はしっかりしているところが多く、カートが通る道なので大きな傾斜がないところがほとんどです。
もし、ボールが、極端に高いところにあったり低いところにあったりしないのならば、そのまま打った方が有利な場合があります。

だから、「スタンスがかかるから」といってすぐに救済を受けようとしないことが大事。まずは、ロケーションから、「救済を受けたほうが得か損か」をしっかり考えてから行動に移しましょう。

救済を受ける場合は、ニヤレストポイントの位置を間違えないよう

次に救済を受ける場合です。

救済を受けると決めたら、ホールに近づかない地点にニヤレストポイントを決めます。カート上にボールがあるときとは異なり、最初から動かす方向が決まっているのでそれほど難しくはありません。

順序としては、ボールのあるところにティなどでマークをしておき、カート道にかからない場所でスタンスを取ります。そして、そこから実際に打つことを考えてボールを置く場所(ここがニヤレストポイントになります)を決めます。

ニヤレストポイントを決めたらそこにマークし、そこからホールに近づかない1クラブレングス以内(救済エリア)にボールをドロップします。救済エリアは、ニヤレストポイントを基点とし、コンパスで円を描くようにクラブを1/4回転させると明確になります。

ドロップしてボールが止まったら、全てのマークを拾い上げて、その地点からボールを打ちます。

もしドロップしたボールが転がって救済エリアから出てしまった場合は、再ドロップ。再ドロップしてもボールが止まらない場合は、再ドロップしたときに最初にボールが落ちた地点のできるだけ近いところにプレースします。
このルールは、カート道だけでなく、動かせない障害物(排水溝やスプリンクラーなど)にも適応されるので覚えておくと便利です。
真鍋雅彦
1957年、大阪生まれ。日本大学芸術学部卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。
1986年に退社し、フリーライターとしてナンバー、週刊ベースボール、ラグビーマガジン、近代柔道などで執筆。

ゴルフは、1986年からALBAのライターとして制作に関わり、その後、週刊パーゴルフ、週刊ゴルフダイジェストなどでも執筆。現在はゴルフ雑誌、新聞などで記事を執筆するほか、ゴルフ書籍の制作にも携わっている。

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著者プロフィール

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