意外!ビフィズス菌は取り過ぎてもよくないらしい。その理由とは

MELOS -メロス-
腸内環境を整える働きがある「ビフィズス菌」。健康や美容に良いイメージがあるため、食品やサプリから積極的に摂取している人が多いのではないでしょうか?

しかし、株式会社サイキンソーが行った調査によると、ビフィズス菌を取り過ぎて腸に多く存在する状態になると、睡眠や精神状態に悪影響を与える可能性があると示唆されたのです。

【MELOS】

ビフィズス菌と「睡眠の質」の関係性

「腸脳相関(ちょうのうそうかん)」という⾔葉があるほど、腸と脳は密接に繋がっており、腸内細菌が脳の機能や睡眠、精神状態に影響を及ぼすことが知られています。

同社は、2,387名の女性を調査。ビフィズス菌保有率を6群に分け、各群ごとに「睡眠の質についてお答えください」への回答の構成⽐を調べてみました。

2%以下
2~4%
4~6%
6~8%
8~10%
10%以上

その結果、2~4%群が最も睡眠の質が良く、それよりビフィズス菌保有率が低くても⾼くても睡眠の質が低い傾向がみられました。

【MELOS】

ビフィズス菌保有割合が高すぎると、メンタルヘルスによくない影響?

上と同様の方法で、ビフィズス菌と精神状態との関係を調べたところ、ビフィズス菌保有割合が8%以上の群では、軽度以上のうつ状態の⼈の割合がやや⾼い結果となりました。

【MELOS】

ビフィズス菌は、腸内フローラのバランスを整える働きを持ち、腸内細菌の中でも主要な有⽤菌のうちの1つとして広く知られています。そのため、この結果は⼀⾒意外に感じられるものかもしれませんね。

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特定の菌が極端に多いのもよくない

ビフィズス菌をはじめとする有⽤菌は、腸内環境を整える上で不可⽋な存在であることは間違いありません。⼀⽅で、ある特定の菌が極端に多いと、以下の理由から睡眠や精神状態に悪影響を及ぼすといった可能性が考えられます。

腸内フローラ全体の多様性(菌の種類の豊富さとバランス)が崩れる
極端に多い菌が産⽣する代謝物が多過ぎる


腸内フローラの多様性とビフィズス菌の保有割合の関係を調査したところ、ビフィズス菌保有率が10%以上の⼈の腸内フローラでは、多様性が顕著に低いことがわかりました。

2~6%あたりをピークに、それよりビフィズス菌保有率が⾼くても低くても多様性が低くなる 【MELOS】

これらの結果から明確な因果関係を⽰すことはできませんが、良かれと思って積極的に摂取したビフィズス菌が、逆に睡眠や精神状態に悪影響を及ぼす可能性が⽰唆されました。

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