【朝日杯FS × 過去データ分析】前走1着が必須。ただしその中身も大切!
【データ分析】
前走1着は必須条件、なかでも前走2番人気以内
■表1 【朝日杯FS近5年の前走着順別成績】
前走2着馬の好走は一昨年2着のダノンタッチダウン(前走デイリー杯2歳S2着)の1頭のみ。前走3着以下からは3着以内馬が出ておらず、巻き返しは厳しい。
キャリア2戦、前走同クラスの馬が好成績
■表2 【朝日杯FS近5年のキャリア別成績】
3戦の馬は20年グレナディアガーズが勝利するも、複勝率14.3%で2戦の馬に差をつけられている。新馬戦を勝ったばかりの1戦の馬は連対こそないものの、3着2回で複勝率50.0%と注意が必要だ。
前走上がり1位で勝利した馬に注目
■表3 【朝日杯FS近5年の前走上がり順位別成績】
前走上がり2位の馬は21年ドウデュース、昨年のジャンタルマンタルの2勝。この両馬はともに前走1着だった。前走上がり3位以下からは好走馬が出ておらず、前走上がり2位以内で勝利をおさめた馬が結果を出している。なお、今回と同じ京都芝1600mで行われた先週の阪神JFでも前走上がり1位の馬が上位3着までを独占している。
ノーザンファーム生産馬、中でも上位2番人気以内
■表4 【朝日杯FS近5年の生産者別成績】
下河辺牧場からは一昨年1着ドルチェモア、昨年2着エコロヴァルツが出ているものの、今年は出走予定馬がいない。社台ファームからは昨年ジャンタルマンタルが勝利しているが、他の8頭はいずれも着外に敗れている。
【結論】
アルテヴェローチェが軸、穴ならニタモノドウシ
■表5 【今年の朝日杯FSの注目馬】
今回人気を集めそうなのはミュージアムマイルとアルテヴェローチェの2頭。
ともにノーザンファーム生産馬で前走1着だが、アルテヴェローチェの方を上に取りたい。アルテヴェローチェは前走サウジアラビアRCで前走上がり2位ながらも1着。管理している須貝厩舎も過去5年で【1.1.0.1】と結果を残している。軸として採用したい。
ミュージアムマイルは前走1勝クラスの黄菊賞を快勝。ただ、キャリア3戦、前走1勝クラス組ともに推せる材料ではない。素質上位は間違いないだろうが、押さえ評価に留めたい。
この2頭以外ではニタモノドウシを推奨したい。福島芝1200mの新馬戦、札幌のクローバー賞と2戦2勝で、前走同クラス1着も強調ポイント。前走上がり最速で1着も推せる。非ノーザンファーム生産馬で地味なタイプだが、勝ち負けしてもおかしくない。
ライタープロフィール
ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。
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