臨床心理士が教える「疲れた心を癒す6つの方法」

MELOS -メロス-
前回は、早めに不調に気づくために、精神的に疲れている人に共通する特徴をお届けしました。

いくつか当てはまっていると感じた場合、早めに対策を打ちたいものです。精神的な疲労を回復するためには、どうしたらよいでしょうか。自分でできるセルフケア方法を、いくつかご紹介します。

自分が「心地よい」「合っている」と感じるものを、継続してみてください。大阪カウンセリングセンターBellflowerの臨床心理士・町田奈穂さん監修のもとお届けします。

【MELOS】

1. 十分な睡眠を確保する

もし、いま睡眠が不足していると自覚がある場合、30分~1時間ほど睡眠時間を確保しましょう。

質の高い睡眠は、精神疲労の回復に不可欠です。就寝前のリラックス習慣を整え、眠りやすい環境を作りましょう。

寝る前にスマホやパソコンなどの画面は、光を抑える、ブルーライトカットシールをつける、興奮するようなコンテンツは避けるようにし、リラックスして寝つけるようにすることも大切です。

町田さん:睡眠はとても大切です。どんなにセルフケアを頑張っても、十分に“休む”ことができていなければ、その効果は十分に得られません。まずは心と体をしっかり休ませることが、セルフケアの本質です。

2. 適度な運動を取り入れる

ウォーキングやヨガなどの軽い運動は、気分転換にもなり、ストレスを軽減する効果があります。運動によってセロトニンなどの“幸せホルモン”が分泌され、リフレッシュ感覚を得やすくなるほか、運動の疲れで夜の寝つきがよくなるメリットも。

また、継続して運動することで、体力も向上させ、疲れに強くなる身体を作る助けになります。

3. 深呼吸や瞑想、マインドフルネスを実践する

深呼吸や瞑想、マインドフルネスは、頭の中でぐるぐると考えが巡ってしまう人にオススメとされています。

すぐにできるのは深呼吸で、リラックス状態に導きます。数分でも呼吸に意識を向けると、ぐるぐる思考のストップにも効果的です。

4. バランスの取れた食生活を心がける

栄養不足は精神的な疲れを悪化させることがあります。ビタミンB群やマグネシウムなど、脳の働きや精神の安定に関わる栄養素を意識しつつ、バランスよく食事を摂ることが大切です。

甘いものやジャンクフードなどを控え、野菜や果物、お米、お肉やお魚、大豆などの健康的な食品をまんべんなく摂取するだけでも気分が変わってきます。

5. シンプルに寝る、休む

忙しく動いている人は、思いきって休息を取ることが大切です。難しい場合も、仕事や日常のタスクをこなす合間に、定期的に短い休憩を挟むようにしましょう。

トイレ休憩や飲み物を入れに行く、ストレッチなどを1時間に1回挟むだけでも疲れ具合が変わってきます。

6. 趣味や楽しいことに時間を使う

自分が楽しいと感じることや、リラックスできる趣味に時間を使うことも、精神的な疲れを解消するために効果的です。

たとえば、読書や映画鑑賞、散歩など、自分が心からリフレッシュできることを見つけましょう。

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