ダフリやトップをなくし、飛ばせるアドレスをつくるポイント!

Gridge(グリッジ)

【(c)photo-ac】

筋肉を緩める整体師という仕事柄、身体に無理をさせずにパフォーマンスを上げるためにはどうすればいいのかを、いつも考えています。

アドレスした時、周りの人から「なんかカッコ良くないんだよね」「飛びそうに見えない」とか言われたことがないですか?

そして実際に、ダフリやトップなどのミスが多かったり、思ったような飛距離が出ていなかったら、アドレスに問題があるのかもしれません。

今回は、ダフリやトップをなくし、飛ばせるアドレスをつくるための大切なポイントについてお話していきましょう。

股関節から曲がっていますか?

以前、私が習っていたレッスンプロに、質問されたことがあります。

「特に女性に多いのですが、股関節から曲がらない人がいるんです。なぜでしょう?」

正しくアドレスをする上で、大事なポイントの1つが、『上体を股関節から曲げる』ことです。

股関節から曲がっているアドレスとは、骨盤が前傾して背中の下のほうが軽く反っている状態です。

そのため、上体のスイング軸がキープしやすく、下半身主導でスイングできるため、結果的に球筋の安定や飛距離の伸びにつながります。

ところが、僕が一緒に回る、女性ゴルファーの多くの方は、「背中が丸まっていて、股関節を使えていないので、骨盤が後傾し、ひざが曲がっている」方が多いのです。

確かに、それでは力強いスイングは、到底できません。

「この、股関節を使えていないアドレス、どうしたらいいのでしょう?」

どのようにアドバイスしたら理解してもらえるのか、とても悩んでいるようでした。

スクワットをイメージしてみましょう!

スクワットという運動をご存知だと思います。

スクワットは、立った姿勢から腰を落としていって、太ももの前やお尻の筋肉などを鍛える運動です。

スクワットの姿勢でも、ひざを曲げるのではなく椅子に座るように腰を落としていくことが大事なのですが、女性の場合、ひざから曲がってしまうことが多いようです。

間違った体勢でスクワットをしてしまうと、お尻に負荷がかかりませんし、ひざを傷める可能性もあります。

そして、そのようなスクワットでは、残念ながらお尻も脚もシルエットはきれいになりません。

スクワットの姿勢と、ゴルフのアドレスには共通点があるんです!

それは、『股関節から曲げていく』というところなんですね。

スクワットをする時に、椅子に腰掛けるように腰を下ろしていくと、ひざより股関節のほうが多く曲がるはずです。

どういう形になるかというと、お尻を下げていって椅子に座った形になれば、ひざの位置はほとんど変わらずお尻だけが下がります。

これって股関節がちゃんと曲がっていないとできない姿勢なんです。

逆に、ひざを前に突き出すように曲げながらお尻を下げていくと、股関節をあまり曲げずに座ることができます。

これだと、パワフルなスイングはできませんし、方向性も安定しません。

ダフリやトップだけでなく、ありとあらゆるミスが出てしまいます。

なぜなら、股関節ではなく、ひざが曲がっていると、上体のスイング軸をキープできず、クラブの軌道が不安定になるからです。

体を動かす時には、なるべく大きな筋肉を使うほうが、力も出ますし安定感も出ます。

ひざが曲がっていると、ひざの筋肉を使うことになりますが、股関節から曲がっていると、腰やお尻、太ももなどの大きな筋肉を使うことになります。

そのため、股関節が動きやすい体勢のほうが、よりパワーと安定感を出せるというわけです。

股関節から前傾すれば、飛んで曲がらない!

あともう1つ。

股関節が使えていない間違ったアドレスをしていると、上体を正しく前傾できないため、腕の通り道がなくなってしまいます。

そうなると、どうしてもアウトサイドインの軌道になってしまい、飛距離と安定性を失う原因となります。


いかがでしたか?

今回は、『ダフリやトップをなくし、飛ばせるアドレスをつくるための大切なポイント』と題して、まずは股関節から曲がることの大切さと、膝から曲がっていることのデメリットをお話しました。

次回は、股関節から曲げるための重要なポイントとなってくる、「筋肉」についてお話いたします。

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著者プロフィール

『ゴルフの楽しさをすべての人に』をコンセプトにしたゴルフ情報サイト。 ビギナーゴルファーにも読みやすいマナーやルールの記事や女性ゴルファーに向けたレッスン記事など幅広い情報を発信中。

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