「アイアンはスチールがいい」と言う人が昔はいました。シャフトの素材は“手段であって目的”ではない
【ゴルフサプリ】
カーボンと金属をミックスした“複合型シャフト”が、ちょっとした話題になっている。カーボンシャフトにもない、スチールシャフトにもない、革新的なナニかがあるって期待しちゃうけど、実際にどうなのか? カリスマフィッターの鹿又さんはこう解説する。
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アイアンの弾道が上がりやすくて女子プロがスイッチした
このシャフトの狙いは「球が高く上がる」というように、弾道に対してかなりアプローチをしていて、そこがプレーヤーのニーズにマッチしたのでしょう。一方で、同じように弾道にアプローチすることは、スチールシャフトでも肉厚を変化させたりステップを変化させたりすることで可能になりました。
女子ツアーでは3年ほど前から複合素材のシャフトをテストまたは採用する選手が目立つようになった。その多くは「硬くなったグリーンに高さで対応したいので、高弾道が打ちやすいシャフトを求めるうちにたどり着いた」と使う理由を教えてくれた。 【ゴルフサプリ】
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狙った特性やフィーリングを達成するために、異素材を投入した
異なる素材が入ったから特別にどうなるかというよりも、シャフト全体としてのパフォーマンスが高くなっているかどうかとか、自分が求めている弾道に“プラスα”を起こしてくれるかどうかとか、そういうことが肝心なはず。金属繊維などの素材を使っているか・使っていないか、というのは(ユーザーにとって)大した問題ではないのではないでしょうか。
狙っているシャフトの挙動や狙っている弾道を導くための手法の一つとして、その素材を用いているということ。そのことは間違えてもらいたくありません。
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スチールとカーボンの良さを両立したハイブリッドなシャフト
【ゴルフサプリ】
このシャフトができた背景には、PGAツアーやヨーロッパの選手たちから「剛性が高くてコントロールできて、強い球が打てるハイブリッド用のシャフトが欲しい」というリクエストがありました。そこで、スチールとカーボンの良いところを上手く融合できないか、ということでできあがったシャフトなんです。
いずれにしてもゴルファーの皆さんは、どういう素材を使っているかよりも、タイミングよく振りやすいか、イメージした弾道や距離が打ちやすいか、ということを優先してシャフトを選びましょう。
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かのまた・よしのり 1968年生まれ。年間試打数2000本超え。全てのクラブに精通するクラフトマン。豊かな知識と評価の的確さで引っ張りだこ。ゴルフショップマジック代表。
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