キウイを食べると、なんだか喉や舌が痒い、口の中がイガイガする。口の周りが赤い。それはアレルギーの症状かもしれません。

ここではキウイフルーツのアレルギーの症状を見ていくとともに、どんな対処をするとよいか、あさひの森内科消化器クリニック院長で医学博士の福田頌子先生に伺いました。

キウイフルーツアレルギーの症状は人によって異なる場合がありますが、一般的な症状には次のようなものがあります。

口や喉のかゆみや腫れ
キウイフルーツを食べた後に、口や喉の周りでかゆみや腫れが生じることがあります。

じんましんや皮膚のかゆみ
キウイフルーツに触れることで、皮膚に赤い発疹やじんましんが現れることがあります。

消化器系の症状
キウイフルーツを食べた後に、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢などの消化器系の症状が現れることがあります。

呼吸器系の症状
重度のアレルギー反応では、呼吸困難や喘鳴、のどの腫れ、気管支痙攣など呼吸器系の症状が現れることがあります。いわゆるアナフィラキシーといって、重篤なアレルギー反応です。

とくにアナフィラキシーは命にかかわる場合もありますので、喉の腫れやゼイゼイ、ヒューヒューといった聞きなれない呼吸音が聞こえた場合は要注意です。

口がイガイガするという症状は、キウイフルーツに対するアレルギー反応の可能性があります。この症状は「口腔アレルギー症候群（OAS）」として知られています。

OASは、特定の食品に対するアレルギー反応が口や喉の周囲に限定される場合に起こります。

キウイフルーツに含まれるタンパク質や酵素に対する免疫系の反応が口の周りの組織に影響を与え、かゆみや痛みを引き起こす可能性があります。

イガイガする症状が続く場合や、それ以外のアレルギー症状が見られる場合は、医療専機関に相談して適切な診断と治療を受けることが重要です。

バナナ、アボガド、マンゴーでも反応する可能性がある
キウイでアレルギー反応が起こる場合は、前述した「ラテックスアレルギー」の可能性があり、キウイ以外にもバナナ、アボガド、マンゴーにも注意が必要です。