ストレスによる過食はどうして起きるの!?すぐできる対策とは

ココカラネクスト
 疲れた時に甘いものやおいしいものをお腹いっぱい食べると癒されたり満足することありますよね?そんな気持ちから食べ過ぎてしまうと、太ったり、他の病気の原因になったりすることもあります。わかっているのにやめられない、そんな過食の背景にはやっぱりストレスがあります。そこで、過食とストレスの関係、そしてその対策についてまとめてみました。

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ホルモンが原因?ストレスを感じたらお腹がすく理由

 胃腸が食べ物を消化するのにだいたい4~7時間かかると言われています。

したがって、そのくらいの時間を空けたときにお腹がすくのは、人間の身体にとってごく普通のことと言えます。

しかし、ストレスを感じたとき、もっと頻繁にお腹がすいたり、普通の量を食べたはずなのに、食べたりないなんてことありますよね?

その大きな原因は、ホルモンにあると考えられています。空腹に関係するホルモンは、「グレリン」と「コルチゾール」です。

「グレリン」は、主に胃内分泌細胞で作られ、成長ホルモンの分泌などを促す重要な役割を果たしていますが、同時に、食欲増進、脂肪の蓄積による体重増加などの働きを持っています。

もう一つの「コルチゾール」は「ストレスホルモン」とも呼ばれていて、血糖値や血圧を上昇させたり、免疫力を低下させたりする働きがあります。

しかしその一方で、過剰に分泌されてしまうと、食欲を抑えるセロトニンの働きを妨げてしまうことがあるのです。

ストレスを感じると、それに耐えられるよう身体の機能を調節するため、グレリンやコルチゾールが分泌されます。

それによって、食欲が増してしまった結果、食べ過ぎてしまうのです!

「ちょっと食べ過ぎた…」が過食症になる危険が

 ストレスを感じてしまった結果、たまに食べ過ぎることは仕方がないことなのかもしれません。

しかし、わかっていても過食が続いたり、体重が急に増えてきたりしたときには、注意が必要です。

体重増加は、糖尿病をはじめとした生活習慣病の温床になります。

また、意図しない過食や体重増加は、自己コントロールに対する自信を失わせ、精神的にも別のストレス要因になってしまいます。

さらに、食べ過ぎた分をどうにかしようと、極端に食事の量を抑えたり、自分で嘔吐したり、下剤を飲んだりすることが重なると、深刻な摂食障害である過食症に陥ってしまうことがあります。
過食症に陥ると、消化器をはじめ身体に大きな負担がかかるほか、その治療には専門医の助けが必要であり、完治まで長い時間がかかるのが通常です。
また、過食症は症状が進むとうつ病を併発することも多く、自分の心身だけではなく、仕事や人間関係にも悪影響が出てしまいます。

最近ストレスによる食べ過ぎが重なって過食症の可能性があるかも、と少しでも思うところがある人は、ダイエットよりも、早めに専門医に相談した方がよいでしょう。

「ストレス→過食」の流れを断ち切るための対策

 そうは言うものの、ストレスを感じやすい日々の生活のなか、食べ過ぎをやめたくてもなかなかやめられない。そういう人も多いかと思います。

そこで、食べ過ぎに陥らないようにする対策について、いくつか紹介します。

・できるだけ誰かと一緒に食事を摂るようにする
 誰かと一緒に食事をすると、量やペースについて、ある程度相手と合わせることになります。また、親しい友人や知人なら、過食に陥りそうな自分を抑えてくれるでしょう。
このように、他人の目を意識することで、食べ過ぎを防ぐことができます。

・食事に本当の幸せを感じられるようにする
過食しがちなときは、どうしてもジャンクフードや手軽なおやつに偏りがちです。
しかし、食事とは、栄養面を補うことはもちろん、それ自体を楽しむこともできるもののはず。例えば、過食しがちな時は、普段よりもちょっと高価で、量の少ないものを食べるなど。
また、舌だけでなく、目で味わい、香りを楽しむ、食器や雰囲気にこだわるなど、五感をフルに活かして楽しめるようにすれば、食事でストレスを解消することもできるでしょう。
・太陽の光を浴びる
食欲を抑える働きをする体内物質であるセロトニンは、太陽の光を浴びることで活性化され、より多く分泌されます。
普段は仕事で忙しいかもしれませんが、ランチ時に外出したり、休日には外に出る習慣をつけたりするなど、太陽の光を意識して浴びるようにしましょう。

・ストレスをこまめに解消する
ストレスによる過食には、やはりストレス対策が重要です。好きな音楽を聴いたり、入浴したり、友達とおしゃべりしたり、ストレス解消方法を把握しておき、ストレスを感じたときに「食べる」以外の方法を選択するようにしましょう。

 食事だけでなく、睡眠や、早寝早起きなど、規則正しい生活習慣も、ストレスを溜めないコツです。

[文:ストレススキャン編集部]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

※この記事は2024年4月22日の再投稿(再編集)記事です
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