睡眠の質が落ちる「よくある理由」とは?睡眠のプロが解説

MELOS -メロス-
平年以上とも言われている今年の猛暑。寝苦しくて良質な睡眠がとれず、日中のパフォーマンスも落ちてしまうという方も多いのでは。身体を十分に休める良質な睡眠をとるための対策を、一般社団法人睡眠栄養指導士協会代表理事で睡眠栄養指導士である河野記代子さんに伺います。

【MELOS】

睡眠の質が落ちる大きな原因のひとつ「副腎疲労」

現代社会において睡眠の質を妨げる要因の一つとして、副腎疲労が挙げられます。

副腎は腎臓の上に位置する、親指の第1関節くらいの小さいながらも50種類程の重要なホルモンを分泌する臓器です。

副腎は、ストレスを受けると、それに対応するため抗ストレスホルモン「コルチゾール」を過剰に分泌し続け、疲弊してしまうことがあります。副腎疲労によってコルチゾールの分泌が乱れることも、睡眠障害につながります。

【MELOS】

コルチゾールは通常夜中には分泌されないようになっていますが、現代の社会のストレスや不規則な生活による自律神経の乱れが原因で、寝入りや睡眠の真っただ中にもコルチゾールが分泌されてしまうことも。

そのせいで、脳や体が十分に休まらない、質の悪い睡眠につながります。睡眠の質を向上させるためには、ストレスを管理し、副腎の負担を軽減することが大切です。

副腎疲労がある人は腸内環境も悪いことが多い?

副腎が疲れている人は腸も疲れており、それが睡眠の質に影響を及ぼしている可能性があります。

睡眠に欠かせない“睡眠ホルモン”「メラトニン」の材料となるホルモン「セロトニン」の8~9割は腸で作られていると言われます。そのため、腸内環境を整えることは、睡眠の質向上のためにも重要です。
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