人気アマが試打!キャロウェイ「パラダイム Ai SMOKE ユーティリティ」3モデルを打ち比べ

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これまでパラダイム Ai SMOKEシリーズのドライバー、フェアウェイウッドと試打をしてきました。

オレンジマンとしては、フェアウェイウッドは前作からの買い替えはあまり必要ないのかなと思っていますが、今回紹介する「パラダイム Ai SMOKE ユーティリティ」は買い替えのメリットがあるクラブに感じました。とにかく〇〇なクラブなんです!

それぞれどんな特徴があるのか、データと共に深掘りしていきます。

「パラダイムAiSMOKE」ユーティリティのヘッドは3種類

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・やさしく球が上がる「パラダイムAi SMOKEMAX FAST」
・高弾道の「パラダイムAi SMOKE HL」
・スタンダードな「パラダイムAi SMOKE」

一見するとほぼ同じクラブに見えますが、打ってみるとはっきりと特徴に違いが出ました。

見た目から分かること

最近のキャロウェイではどのモデルもソールデザインに大きな違いがありません。今回も例外なくどれもそっくりですね。

違いがあるとすれば「MAX FAST」だけ全番手が接着ネックになっていることぐらいです。ウェイトの位置が違うといった分かりやすい違いがあれば考察もしやすいのですが、ここまでそっくりだと難しいですね……。

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それでも構えてみると、若干の違いはあります。3種類の中で「MAX FAST」が一番大きく見えて、ややグースがついているので捕まりが良さそうなのがうかがえます。

「スタンダード」と「HL」は本当によく似ていますが、「HL」の方がヘッド長が若干長く見え、「スタンダード」よりわずかにシャローな作りに見えますね。"HL"(ハイローンチ)なので、高弾道が打ちやすくなっているのでしょう。

全体的にユーティリティというよりは、同社の「APEX UW」に近い印象を受けました。

実際に打ってみた!

今回の試打では全て純正シャフト(S)での試打です。番手は#4で統一。ヘッドスピードは40m/s前後になるように調整して打ち、計測データは5球の平均値になっています。

「パラダイム Ai SMOKE MAX FAST」(TENSEI 40 BLU/WHT for Callaway)

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ヘッドスピードは40.3m/sで初速が58.2m/sなかなかの初速が出ています。スピン量は3433mpmと少なめ。打ち出し角度は19度と高め。飛距離は217.3yとまずまずの飛距離性能。

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ドライバーやフェアウェイウッドの「MAX FAST」と共通していて、球の上がりやすさが一番の特徴と言えます。さらに拾いやすさもプラスされているので、楽なユーティリティという印象です。

構えてみるとライ角も立ち気味に感じるので捕まりがいいのはうかがえますが、いざ打ってみると、割と捕まりは押さえられている印象でした。なんでもかんでも捕まえて飛ばすという感じではなさそうです。無理に捕まえなくてもナチュラルにハイドローが打てるイメージですね。

また、アジャスタブルホーゼルは非搭載の接着型で、なおかつ軽量シャフトが装着されているためクラブ重量が軽くて振り抜きの良さを感じます。ただ、少しヘッドスピードを上げてみるとシャフトが暴れ出すので基本的にはヘッドスピードの速い方へは向きません。

やさしいモデルにしてはオートマチックなやさしさと飛距離性能の高さが両立できていて好印象でした。

※こんな人におすすめ
・やさしいクラブを求める方
・ヘッドスピード40m/s以下(ドライバー)
・球を上げたい方
「パラダイムAi SMOKE HL」(TENSEI 50 SLV/BLU for Callaway)

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ヘッドスピードは40.5m/sで初速が58.9m/sなかなかの初速が出ています。スピン量は3133rpmと少なめ。打ち出し角度は19度と高め。飛距離は220.3yとしっかりと飛んでいますね。

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「HL」なだけあって、弾道はかなり高くなります。それによって飛距離も出しにくいのかな?と思っていましたが、そんなことはなく十分に飛ぶ部類のクラブです。弾道が高くなるのは間違いないのですが、フェースのやや下めにヒットしたり薄めの当たりの場合はちゃんと低い弾道になるので、あくまでも正しいインパクトができた時の話になりますね。

捕まり具合はニュートラルで、ストレートから若干のドローボールといった結果でした。

印象的だったのは、トゥやヒールの打点ブレが起きても弾道がまとまっていたことです。試打をしていて、ややトゥ気味でヒットした時に、これはチーピンのような弾道かな?と予想しましたが、結果はドローの幅がちょっと増えたぐらいです。さすがに飛距離は少し落ちましたが、寛容性は高く打点ブレに強いと思いました。これはキャロウェイのウッド系クラブの特徴と言えるかもしれませんね。

非常に完成度が高く、多くの方に合うクラブだと思います。

※こんな人におすすめ
・右へのミスが多い方
・球を上げたい方
・飛距離を求める方
「パラダイムAi SMOKE」(TENSEI 50 SLV/BLU for Callaway)

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ヘッドスピードは40.6m/sで初速が60.6m/s高初速です。スピン量は2966rpmと低スピン。打ち出し角度は17度やや低め。飛距離は223.8yとかなり飛距離が出ています。

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強弾道で飛距離性能も申し分なしのクラブです!それでいて弾道のバラつきもかなり抑えられています。「HL」の曲がり幅をさらに狭めたような印象を受けました。

ただ、弾道はそこまで高くはないので、セカンドショットなどで球を止めたい時に活躍するというよりは、ティーショットや飛距離を出したい時に活躍しそうですね。それでも自分で球を上げることができる方や、少しダウンブローに入れてスピンを増やすような打ち方をすれば、問題なく上げて止めることはできると思います。クラブ任せの弾道でお助けクラブのようなタイプではないので、そういったクラブを求める方は「HL」や「MAX FAST」を選択肢に入れてみてください。

個人的には曲がり幅が抑えられていてニュートラルな捕まり具合のクラブは、操作性も高いのでとても好きなクラブですね。時には捕まえてドローを狙ったり、弾道を抑えたフェードを打ったりとイメージが湧きやすいです。

なんといっても、飛距離性能が魅力的な1本です。

※ こんな人におすすめ
・飛距離を求める方
・左へのミスを減らしたい方
・ティーショットでも使いたい方
・ヘッドスピードの速い方

まとめ

いろいろ試しながら打ってみましたが、全体的にとにかく"飛ぶ"クラブです!どれも前作より飛距離性能がアップしている印象でした。

この3種類の中でおすすめしたい一本と言われると「HL」が一番のおすすめですね。球も上げやすいし、安定した捕まり、飛距離もしっかり出ます。

「MAX FAST」はヘッドスピードが遅めの方(ドライバーヘッドスピード40m/s以下)向きのクラブなので、それ以上のヘッドスピードの方は、あえて選ぶ必要はないと思います。

「スタンダード」は弾道の低さと捕まり具合を考えると、ややハードスペックになるので使う人を選ぶクラブだと感じました。それでもヘッドスピードの速い方(ドライバーヘッドスピード45m/s以上)は十分打ちこなせると思いますし、ティーショット要因としても活躍してくれると思います。

今回のパラダイムAi SMOKE ユーティリティはどれも飛距離性能抜群なクラブなので、飛距離を出したいという単純な理由だけでも選択する価値はあると思いますよ。ぜひ参考にしてみてください。

【スポナビGolf】

※本記事はスポーツナビが独自で企画したものです。記事内の商品選定や評価はスポーツナビまたは出演者の方の判断にもとづいています。記事内で使用している商品画像はメーカーから画像・サンプルをお借りした上で使用、撮影しています。
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著者プロフィール

ゴルフメディアで活躍する識者たちが、人気のギアを徹底解説! ドライバーからアイアン、パターといったクラブ一式はもちろん、シューズやウェア、距離計など、ゴルファー必須のあらゆるギアをご紹介していきます。

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