子どもの姿勢の悪さは「親の教育」が影響している理由

MELOS -メロス-
最近、姿勢の悪い子どもが多く目につきます。

教育現場にいる筆者は園児たちと触れ合う機会がありますが、すでに姿勢の悪い子が少なくありません。
また、大学生と高校生の講義授業を受け持っていますが、立位姿勢が悪いだけでなく、座位姿勢も悪い子どもがとても多いようです。

中には机と頭が10cmと離れていない学生がいたり、横長の紙を配ったはずが縦置きにして体をねじりながら書いている学生がいたり……。

部活動などでは親子を同時に見る機会もありますが、姿勢も親子で似ていると感じます。
子どもの姿勢を見直すとともに、自分の姿勢も見直してみませんか?

赤堀達也(あかほり・たつや)
1975年生まれ。静岡県出身。小中学校・大学でバスケを指導し、小・大で全国出場、公立中学で県Best4 に入るなどの実績を残す。最高は全国準優勝。選手育成は独創的理論による論理的指導で行い、新体力テストが最低水準校で県大会優勝、高校時代に日の目を見ない大学の選手で東海1部に昇格した。また幼児・高校の体育も行い、全年齢の子どもに携わる。現在は群馬医療福祉大学で教鞭を執り、幼児の体育・健康の授業や研究を行っている。また学校における働き方改革の部活動問題の解決に向け、社会体育クラブを設立・活動している。

【MELOS】

姿勢教育は小さい頃から始めるべき理由

姿勢教育は子どもが小さい頃から始めるべきです。

なぜならば、最初のうちは筋肉に左右差があるだけだったものが、その横にある骨に不均等に力がかかり続けることで、骨の歪みへと繋がってしまうから。

骨が未熟な子どもの時期には、影響を受けやすいでしょう。

関節の可動域も大きく異なってしまう

また、筋肉は関節をまたぐようについています。そのため、関節の可動域が左右大きく異なってしまうのです。

将来つらい思いをしないためにも、小さいうちから気をつけた方がいいでしょう。

発達の観点から見ても姿勢教育は大切

小さい頃の筋肉は、おもに遅筋繊維が発達します。姿勢に関わる筋肉は持続的に力を発揮することが求められるため、この遅筋繊維が重要となってくるのです。

そのため、小さい頃から姿勢が変わるような遊びをしたり、姿勢を正して姿勢筋に刺激を与えておくとよいでしょう。

姿勢は遺伝より教育の影響が大きい

身長に関しては遺伝の要素が強いですが、姿勢に関しては骨格だけでは決まりません。そのため、その後の取り組みの影響が大きいでしょう。

姿勢は作るものです。第一印象にもつながり、内臓の機能にも関わってきます。ぜひ、小さいうちから気をつけるようにしてあげてください。
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