夢を追うのに年齢は関係ない。プロ野球2軍チームのトライアウト。43歳一般男性、秋山さんの挑戦をたたえたい。きっかけは母親の急死

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【夢を追うのに年齢は関係ない。プロ野球2軍チームのトライアウト。43歳一般男性、秋山さんの挑戦をたたえたい。きっかけは母親の急死】

【これはnoteに投稿されたセイノさんによる記事です。】
夢を追うのに年齢なんて関係ない。プロ野球の2軍チーム、オイシックスのトライアウトに、43歳一般男性が挑んだ。名前は秋山高志さん。1980年代生まれで「松坂世代」にあたる。高校時代にプレーしていた選手だった。同世代の選手の引退が話題になる中で、同い年の男性が挑戦するのは異例のことだ。結果よりも挑んだことに拍手を送りたい。

2024年から2軍のイースタンリーグに参戦しているオイシックス新潟アルビレックス。新潟市内で6日にトライアウトが行われた。高校生、大学生や独立リーグの選手計61人が挑戦した。

その中にひときわ年齢の高い参加者がいた。それが秋山さんだ。普段は一般企業に勤めている。

秋山さんは高校生のころ、埼玉の東和大昌平(現昌平)の高校球児だった。3年時にはレフトのレギュラーで、1998年に行われた第80回高校野球選手権東埼玉大会に出場した。チームは8強入り。本人もプロ入りを目指していた。

今回43歳になってのプロ野球への挑戦。秋山さんを何が駆り立てたのだろうか。それは母、夕起子さんの急死だった。9月25日に急死された。

突然の母の死。精神的に参っていた秋山さん。ふと、オイシックスがトライアウトを行う記事を見た。「何かに打ち込みたい」。前向きに考えられるようになった秋山さんは挑戦しようと決意した。

トライアウトの実施日は、夕起子さんの誕生日でもあった。自らのチャレンジに、母も背中を押してくれていると思ったはずだ。

トライアウト前日。ソフトバンクやメジャーリーグでプレーした和田毅投手が引退表明した。同じ「松坂世代」。オリックスの新指揮官となった岸田護監督は、松坂世代の一つ下。現役生活に別れを告げ、指導者の立場となる年代なのだ。

それでも秋山さんは挑んだ。フリー打撃ではヒット性の当たりを5本打った。「やりきったと思います」と表情は晴れやかだった。夕起子さんも天国から見守っていただろう。

結果は不合格。それでも挑戦した姿勢をたたえたい。年齢を増すにつれ、新しいことに挑戦する勇気は薄れていく。その中で、積極的に生きるためにチャレンジした挑戦者魂をたたえたい。

夢を追うのに年齢は関係ない。秋山さん、ナイスチャレンジ!心から拍手を送りたい。
見出し画像:富澤友則
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