【BOATRACE】史上4番目の若さでSG初優勝へ定松勇樹! 多摩川オールスター最終日 

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 ボートレース多摩川では25日に「SG第51回ボートレースオールスター」(優勝賞金4200万円)の5日目が開催され、10、11、12Rで準優勝戦が行われた。準優初戦の10Rでは、いきなりアクシデントが発生してしまった。2コース発進の守屋美穂が痛恨の+コンマ01のフライング。1マークは、その守屋のまくりにインから森高一真が抵抗。そこをすかさず差した馬場貴也(滋賀支部40歳)【写真下】がバック首位へ。2マークは先マイする馬場に対して、森高が角度のいい差し返しを放ったが惜しくも届かず。馬場がトップゴールへ。2着は森高となった。

 勝った馬場は「残って良かった。自分も結構ドキドキしていたので」とコンマ01のスタートに冷や冷や。モーターに関しては「試運転は良かったけれど、乗りにくさがあったし回転を外している。しっかり調整していきたい」と満足のいく状態ではなかったようだ。それでも最後は「何とか優勝戦には進めたので、しっかり責任感のあるレースをして盛り上げたいと思います」と、滋賀支部長らしいコメントで締めくくった。

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 続く準優11Rは待機行動で5号艇の毒島誠が見せた。ピット離れ鋭く飛び出すと、内の末永和也を置いて4コースを確保。ゆとりのある回り込みで、そのまま4カドに持ち込み進入は123/564。スタートは前レースでフライングがあったためか、全艇が控えめ。トップタイミングはカド位置の毒島でコンマ15だったが、絞り込むまでの勢いはなく、1マークを真っ先に仕掛けたのは3コース磯部誠。しかし、インの宮地元輝(佐賀支部37歳)【写真下】は冷静だった。しっかり踏み込んだ位置から応戦のターン、そのまま逃げ切って1着ゴール。2着はまくり差した毒島が、桐生順平を2マーク冷静に差してキープ。

 宮地は勝ち上がりのインタビューで、コンマ24のスタートに「情けなさすぎる…」と苦い表情。足の仕上がりに関しても「インだから勝てた足で、ぶすさん(毒島)も追いついてきていたし、だいぶプロペラ調整を間違えたようで、そのぶすさんにも言われましたよ『ペラ、スカッてるぞ』って」。機力状態に関しては思案顔だった。それでも最後は「(最終日になれば)またONに入ってくると思うので、できれば現地で大声を出して、声援とは言わない、なんでもいいので」と、宮地らしい言葉でファイナルを盛り上げることを誓っていた。

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 最後の準優12Rは佐賀の若武者・定松勇樹(佐賀支部23歳)【冒頭の写真】が力を示した。1枠インからコンマ12の切れ味いいスタートを放つと、1マークは誰一人寄せつけることのない鋭角ターンで逃げ切って、SG優勝戦の1枠を獲得した。2着争いは白熱。差した瓜生正義と、外を握った松井繁が道中接近戦。決着は3周1マークで、何とか先マイした松井を瓜生がシャープに差して優出切符の2着を勝ち取った。

 勝った定松はレース後のインタビューで「本当にホッとしています。緊張しかなかった」と若者らしいはにかんだ笑顔を見せた。仕上がりに関しても準優戦は納得した表情。「自分に好相性の条件でした。気温が下がって、気圧が上がってくれて。1マークも100点のターンだったと思うし、きょうが一番良かった。こんな僕に、たくさんの投票をありがとうございました。感謝の気持ちを込めて、5000番台初のSGを取って帰りたいと思います!」と力強く語った。最終日は師匠の峰竜太をはじめ、佐賀の同門たちが心の支えをしてくれるはず。技量もモーターもすでに足りている、いざラストバトルへ。ニュースター誕生の時となるか、熱戦を見届けたい。

 26日に行われるSGオールスター優勝戦のメンバーと主な実績は次のとおり。登録5000番台のヤングレーサーによる記念優勝は中村日向と末永和也が昨年のG1地区選で達成しているが、SGはまだいない。5月2日に23歳になったばかりの定松がもし今回優勝すれば、史上4番目の若さでのSG優勝となる。過去には服部幸男(当時21歳・1992年平和島ダービーV)、今村豊(当時22歳・1984年浜名湖オールスターV)、貴田宏一(当時22歳・1957年びわこメモリアルV)がいる。また、岡崎恭裕と山崎智也も生まれ月は遅くても23歳でSG優勝をしている。そうした名レーサーに定松が並ぶか。

<多摩川 最終日 12R 優勝戦>
1枠 定松 勇樹(佐賀)SGV0 G1V0
2枠 宮地 元輝(佐賀)SGV1 G1V1
3枠 馬場 貴也(滋賀)SGV4 G1V6
4枠 森高 一真(香川)SGV1 G1V4
5枠 瓜生 正義(福岡)SGV11 G1V21
6枠 毒島  誠(群馬)SGV8 G1V16
※()内は支部

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