【大学ラグビー】どん底からのリスタート セブンズで掴んだ確かな手ごたえ

日本大学SPORTS
チーム・協会
 4月14日、熊谷ラグビー場にて開催された第25回東日本大学セブンズラグビーフットボール大会でコンソレーショントーナメント初優勝、4月21日に行われた第38回関東大学ラグビーフットボール連盟 SEVEN A SIDE大会でチャンピオンシップトーナメント初優勝を遂げ、日本大学ラグビー部は本格的なシーズン入り(15人制)を前に、7人制で確かな手ごたえを掴んだ。

ジョアぺ・ナコ(スポーツ科学部4年・大分東明) 【日本大学ラグビー部】

 昨年は指導体制を改め、崩れかけていたチームを立ち直すべく、指導者と学生が向き合い私生活から少しずつ見直しを図ったが、チーム内での噂や学生間でのトラブルなどが影響し、大学選手権出場どころかリーグ戦2部降格の危機を迎えていた。それでも大学による調査をはじめ内外の要求に対し全員が真摯に対応し、私生活や練習での意識も少しずつ変化が生まれ、入替がかかったリーグ戦での最終戦で勝利し1部残留を決めた。

 そして今年2月には「同床同夢」をチームの方針に掲げ、日本大学ラグビー部は新たなスタートを切った。2023年に払拭出来なかったチームの課題克服に加え、かつての強みであったフォワードの力強さを取り戻すべく、朝のスクラム練習をはじめ、バックス陣のフィットネス強化など、一からひとつずつ練習を重ねた。

 リスタートしたチームにとって、シーズン初戦となる東日本セブンズは、目標の一つ。定期的に開催される日本ラグビーフットボール協会主催の「セブンズシニアアカデミー」(7人制日本代表育成プログラム)に学生を派遣し、国際大会に出場するなど経験を積ませることから始めた。他大学では、一般的にセブンズ大会に向けての準備は1週間程度であるが、3週間前から準備を行い、全メンバーが揃う早朝5時からセブンズ練習時間を確保し準備を行なった。また、7人制と15人制では競技の特性が大きく異なるため、戦術、スキル、フィジカル面の準備が必要であり、1月以降は3部練を実施、徹底した走り込みを行いフィットネスの強化を行なった。
 大会1週間前には、元フィジー代表で「セブンズの神様」と呼ばれ、ワールドラグビー殿堂入りのワイサレ・セレヴィ氏を招聘、専門的なトレーニングを行ない、セブンズラグビーで勝つためのマインドセットについてもアドバイスをもらった。セレヴィ氏の熱心な指導を受け、選手たちの動きは格段に変化、適切なポジショニングやハンドリングスキル、戦術面で成長が見られ、あとは自信のみ。
 迎えた東日本セブンズ大会、初戦は昨年に続き帝京大。昨年は5-36と大敗しており、雪辱を果たすべくキックオフ。
 開始2分、早々にトライを決められ、ゴールキックも成功で0-7。それでもすぐに森本福壽郎(スポーツ科学部1年・脇町)がトライに成功、キックは外れたものの5-7で帝京大を追う。

 しかし、初戦の緊張か動きが悪い、すると二連続トライを決められ一気に差をつけられてしまう(5-21)。それでも練習の成果を発揮すべく奮闘したのはワイサレ・ピエール(文理学部4年・オーディアハイスクール)、「セブンズの神様」と呼ばれた父ワイサレ・セレヴィ氏を彷彿とさせるプレーを見せトライに成功、ゴールキックも成功し12-21。

 この勢いに乗りたい日本大だったが、実力で勝る帝京大に翻弄され、またしても2連続トライ(12-35)。このまま終わるかと思われたが、筒井晴太郎(危機管理学部2年・中部大春日丘)がトライを決め、最後に意地を見せた。終わってみれば17-35と差をつけられたが、要所にいいプレーが見られた日本大、成長を確かに感じされる内容だった。

 初戦敗退によりコンソレーショントーナメントに進んだ日本大、1回戦で慶応義塾大を20-19で破ると、続く大東文化大との準決勝ではジョアペ・ナコ(スポーツ科学部4年・大分東明)が2T1Gと活躍し合計5Tを挙げ35-7で快勝。東洋大との決勝戦、前半は拮抗した展開となるが、マラカイ・ナワイカバカバ(スポーツ科学部2年・LeleanMemorialSchool)が後半3Tの活躍で突き放しに成功し33-21で、コンソレーショントーナメント優勝を飾った。

東日本大学セブンズラグビーフットボール大会、コンソレーショントーナメント優勝の日本大学ラグビー部 【日本大学ラグビー部】

 東日本セブンズから一週間後に行われた、第38回関東大学ラグビーフットボール連盟 SEVEN A SIDE大会。1回戦から順調に勝ち上がり、決勝ではリーグ戦の雄であり前回大会優勝の東海大と対戦。これまでの闘いで自信を掴んだチームがここでも躍動し42-21で勝利、見事初優勝を果たした。

 セブンズに注力する大学が少ないとは言え、昨年同時期のチーム状況と比べると見違えるほどの成長を実感させる結果となった。

 そしていよいよ今週末4月28日(日)に15人制シーズン初戦であり、今季のチーム事情を占う第13回関東大学春季交流大会の初戦を迎える。Bグループの日本大は筑波大との対戦が初戦となる。

 セブンズで掴んだ確かな手ごたえを自信に変え、日本大学ラグビー部は勝利を目指す。

関東大学ラグビーフットボール連盟 SEVEN A SIDE大会で初優勝を果たした日本大学ラグビー部 【日本大学ラグビー部】

特別コーチとして朝5時開始の朝練から指導に当たったワイサレ・セレヴィ氏(写真中央) 【日本大学ラグビー部】

選手のコメント

副将 ジョアぺ・ナコ(スポーツ科学部4年・大分東明)

 新チーム始動からハードなトレーニング重ね、東日本大学セブンズ、リーグセブンズに向けても100%の準備を行いました。準備してきたことを発揮し優勝することができ嬉しく思います。今回得られた自信を春季大会、秋のリーグ戦につなげられるよう努力を続けたいと思います。


主将 四宮勇斗(スポーツ科学部4年・京都成章)

 新チーム始動から「新生日大ラグビー部」の土台を作るべく、グランド内外でチーム一丸となってハードワークを続けてきました。年明けからハードなトレーニングを重ねてきたので、春季大会初戦の筑波大戦から日大らしいラグビーをお見せできるように最善の準備したいと思います。
 是非グラウンドに足を運んで頂き日本大学ラグビー部の応援をよろしくお願い致します。
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著者プロフィール

日本大学は「日本大学競技スポーツ宣言」を競技部活動の根幹に据え,競技部に関わる者が行動規範を遵守し,活動を通じた人間形成の場を提供してきました。 今後も引き続き,日本オリンピック委員会を始めとする各中央競技団体と連携を図り,学生アスリートとともに本学の競技スポーツの発展に向けて積極的なコミュニケーションおよび情報共有,指導体制の見直しおよび向上を目的とした研修会の実施,学生の生活・健康・就学面のサポート強化,地域やスポーツ界等の社会への貢献を行っていきます

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