ウインターブレイクを挟みリーグが再開されて以降、1分6敗と結果が出ておらず、現在は4連敗中。シーズンの中で最も苦しい時期を過ごしている現在だが、トンネルの出口は見えかけている。8割方ボールを支配し、チャンスも作りながら得点が奪えず、ミスからの1点に泣いた前節だけではなく、その前の2試合、アルビレックス新潟レディース戦もINAC神戸レオネッサ戦も、上位相手に良い時間帯を作り出すなど、五分に近い内容で渡り合えている。「勝てていないですが、ボールを保持する時間は作れているので、ゴール前で決め切ること、守ることを自分自身もチームとしても突き詰めていきたい」と話すキャプテン脇阪麗奈の言葉が全てだろう。ゴールを奪うためには、クオリティーを高めることはもちろんだが、相手ゴール前では思い切って仕掛けることやシュートを打つことなど、チャレンジする気持ちの部分も必要だ。シーズンを経験していく中で、「できないことが前に出過ぎている分、選手に怖さもあるのかなと思う」と鳥居塚監督。一方で、思い切りに欠けている面もあるだけに、「できることに目を向けさせて、次の試合はチャレンジさせたい」(鳥居塚監督)。「チームを勝たせたい」という選手一人ひとりの思いをプレーに変えて結集させ、ゴールをこじ開けにいきたい。