プロ野球観戦のお供におススメの選手名鑑は? ポケット版&ワイド版の全16誌を徹底比較
ワイド版からデータ類を削減したポケット版
プロ野球選手名鑑と言えば値段も手頃で持ち運びも便利なポケット版のイメージが強い。ワイド版とは大きく作りを変えているものもあれば、データをそのまま移行したものまで様々だ 【YOJI-GEN】
リストBでピックアップした7誌のうち、ワイド版とセットで発売されているのがコスミック出版の『プロ野球12球団全選手完全名鑑2024』(リストB=以下同の⑩)、宝島社の『プロ野球選手データ名鑑2024』(⑪)、日刊スポーツPRESSの『2024プロ野球選手写真名鑑』(⑬)、日本スポーツ企画出版社の『2024プロ野球写真&データ選手名鑑』(⑭)、そしてベースボール・マガジン社の『プロ野球カラー名鑑2024』(⑮)だが、この中で⑬と⑮は誌面の作りをワイド版とは大きく変えている。
どちらも見やすさ重視で、ワイド版にあったデータ類を大幅削減。⑬は過去3シーズンの成績が、⑮は過去5シーズンの成績が、いずれも昨シーズン分のみの掲載となっている。⑬に関して言えば、ワイド版で目を引いた球場グルメとマスコット名鑑のページもなくなってしまっているが、情報を絞り込んだ分、誌面はシンプルで読みやすい。
一方で⑩、⑪、⑭は基本的にワイド名鑑の縮小版。⑩は巻頭の村上頌樹(阪神)のインタビューが、⑪は385円という価格設定が売りだろうか。ワイド版の圧倒的な情報量をポケット版にそのまま詰め込んだ⑭に関しては、好みが分かれそう。さすがに文字は読みづらくなるが、それでもワイド版のおよそ半額で手に入るとなれば、データ重視派のファンにとってはありがたいかもしれない。
リストB:ポケット版7誌の特徴 【YOJI-GEN】
雑誌と併せてアプリの名鑑を活用しても
ベースボール・マガジン社はワイド版(©BBM 『2024プロ野球全選手カラー写真名鑑&パーフェクトDATA BOOK』)とポケット版(©BBM 『プロ野球カラー名鑑2024』)の作りを大きく変えている。ポケット版(右下)はデータ類を削減し、あくまでも見やすさ重視 【YOJI-GEN】
同じスポーツ新聞系では中日新聞社から『2024プロ野球選手ガイドブック』(⑫)が発売されている。言うまでもなく中日推しだが、扱いは小さいながら他の11球団も網羅されており、最安値の300円という価格も魅力。中日ファンならずとも手を伸ばす価値はある。
さて、こうした選手名鑑には毎年のように購入し、本棚にコレクションする楽しみもあるだろう。時折昔の名鑑を取り出しては、懐かしく眺めている方も少なくないのではないだろうか。ただその一方で、最近はスマートフォンやタブレットで簡単に見られるアプリ名鑑も充実してきている。スポーツ総合サイト『スポーツナビ』の無料アプリや、日刊スポーツのアプリ『プロ野球選手名鑑タップ!』(年額480円)なども、雑誌と併せて活用してみてもいいかもしれない。
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