中島啓太、古江彩佳ら教え子が世界で躍進! 選手の自信を養うナショナルチーム・外国人ヘッドコーチの教えとは?

北村収

ジョーンズ氏の指導を受けプロ入りした選手が世界で活躍!

 ナショナルチームでジョーンズ氏の指導を受けていた古江、西村、吉田は、プロ入り後、国内女子ツアーで優勝を重ねていった。

 2022年より米国女子ツアーに参戦中の古江はすでに米国1勝をあげ、昨シーズンは日本人選手の中では最上位となるポイントランキング10位に入った。昨年より米国女子ツアーに参戦した西村はルーキーイヤーにもかかわらずポイントランキングで48位に入り今年のシードを獲得した。

3月7日~10日に開催されたブルーベイLPGAで3位に入るなど、今季も好調の古江彩佳 【Photo by Zhizhao Wu/Getty Images】

西村優菜は2月29日~3月3日に開催されたHSBC女子チャンピオンズで3位。今季は米国女子ツアー初優勝が期待される 【Photo by Yong Teck Lim/Getty Images】

 古江、西村とも魅力はバーディ数の多さ。ドライビングディスタンスでは米国女子ツアーで昨年それぞれ142位、153位だったが、バーディ数で10位、21位。飛距離では置いていかれても、コースマネージメントに優れていること、そして自信を持ってパッティングを行っていることがデータからも見てとれる。

 今年から米国女子ツアーを主戦場とする吉田は、昨年の日本女子ツアーのリカバリー率(パーオンしないホールでパーかそれより良いスコアを獲得する率)で堂々の1位。ピンチに陥った際でもスコアを落とすことが少なかった。

 男子もDPワールドツアー(欧州ツアー)で優勝を果たした中島啓太、昨年アジアンツアーで海外ツアー初優勝を飾った金谷拓実など、海外で躍進する選手が続々と出てきている。ジョーンズ氏がナショナルチームで指導した教え子たちの世界での活躍に、今後も注目だ。

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著者プロフィール

1968年東京都生まれ。法律関係の出版社を経て、1996年にゴルフ雑誌アルバ(ALBA)編集部に配属。2000年アルバ編集チーフに就任。2003年ゴルフダイジェスト・オンラインに入社し、同年メディア部門のゼネラルマネージャーに。在職中に日本ゴルフトーナメント振興協会のメディア委員を務める。2011年4月に独立し、同年6月に(株)ナインバリューズを起業。紙、Web、ソーシャルメディアなどのさまざまな媒体で、ゴルフ編集者兼ゴルフwebディレクターとしての仕事に従事している。

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