「諦めない」野球でセンバツへ ミラクルな勝負強さの東海大福岡
粘り強いミラクル勝利連発 過去最高の4強入り目指す
打撃練習をする東海大福岡の藤本塁守選手 【平川義之撮影】
打線の中心となるのは4番の藤本塁守選手だ。昨夏まで消極的だった打撃は影を潜め、積極的にバットを出していくことが功を奏し、九州大会準々決勝では本塁打も放った。今冬はウエートトレーニングで背筋力などを強化し「打球の強さを感じるようになった」。持ち味の長打力も磨かれている。
5番の野上夕輔選手は、出場選手トップとなる打率6割をマーク。コースに逆らわず広角に打ち分ける打撃スタイルには非凡さがあり、チームトップタイの11打点を挙げた。下位打線には同じく11打点をマークし、勝負強い主将の井上選手が控えており、中村監督は「どこから始まってもみんな走れるし、打線に途切れはない」と言い切る。
大黒柱のエース フォーム改良で増した球威
ピッチング練習をする佐藤翔斗投手。見守るのは東海大福岡の安田大将コーチ(左) 【平川義之撮影】
新チームは主将や副主将の他にも、打撃、走塁など部門ごとにリーダー制を敷いた。責任ある立場を増やしたことで、主体性を身につけた選手も多く、終盤の粘り強さにもつながった。今年のチームスローガンは「前人未到」で、「前回の安田先生がベスト8だったので超えていきたい」と井上主将。チーム甲子園最高成績となるベスト4を目指していく。