人気アマが試打!キャロウェイ「パラダイム Ai SMOKE」ドライバー4モデルを打ち比べ
【スポナビGolf】
今年も4種類のヘッドがラインナップされており、どれも興味がそそられます。オレンジマンが4種類とも試打をしてきましたので、今回もデータと共に深堀りしていきます!
「パラダイム Ai SMOKE」シリーズのヘッドは4種類
・スタンダードモデルの「パラダイム Ai SMOKE MAX」
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見た目で分かること
特に「MAX」「MAX D」「MAX FAST」は非常に似た形状で、投影面積も大きく安心感のある見た目をしています。それと比べると「トリプルダイヤモンド」はシャープにスッキリとしたおにぎり型をしていて、とても振り抜きやすい印象でした。
また、「トリプルダイヤモンド」は特にフェースが分厚くなっていて、フェース自体が大きく見えるのも特徴ですね。
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ちなみに、「MAX」のみ後方に可動式のウェイトがあり細かな弾道調整ができる仕様になっています。「MAX FAST」はアジャスタブルホーゼルは採用されていないので注意が必要。この辺りは従来と変わらずの仕様ですね。
実際に打ってみた!
どのクラブもヘッドスピードが45m/s前後になるように調節して打っていますが、「MAX FAST」のみヘッドスピード40m/s前後での試打データになります。計測データは5球の平均値になっています。
「パラダイム Ai SMOKE MAX」TENSEI 50 for Callaway(S)
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今回の試打では4モデル試打をしていますが、どれも打感に微妙な違いがあって、良し悪しはさておき「MAX」が一番硬く感じました。柔らかめの打感が好みの方は、ちょっと弾き感が強いな感じると思います。
4モデルの中でスタンダードな位置付けだと思いますが、データ上は一番低い結果になりました。何球か打っていると、左右への曲がりが出てしまったのが少し気になるところですね。
捕まりが自体はそこまで悪くはないのですが、決して良いとも言えないと思います。可動ウェイトでドローに振ればいいかもしれないですが、それだったら最初から「MAX D」を使えば良いような……。
とはいえそんな中でも、一発の飛びには期待できるかもしれません。実際に平均値を出す前のデータで一番良かった一発は、272y飛んでましたからね。それなのに平均飛距離が下がるということは、安定感に欠けているのかなと思います。
●こんな人にオススメ
・捕まりすぎるヘッドが苦手な方
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"D"と付くだけあって、しっかりと捕まったドローボールが打てました。飛距離もしっかり出ていて、安定感のあるデータになりましたね。
「MAX FAST」と似た特徴ですが、クラブ重量やコンセプトが違うので棲み分けはできていると思います。「MAX FAST」はパワーのある人や上級者は選ばないモデルだと思いますが、捕まり方や球の上がり方は魅力的ですよね。そういった方でも使えるようになったクラブだと思いますね。
むしろトータルのバランスが一番いいのがこの「MAX D」のような気がします。パワーには自信があるけど自分で球を捕まえることに自信がない方には、ピッタリではないでしょうか。
"D"が付くのは優しいモデルというイメージがありますが、必ずしもそうではないことがよく分かりましたね。
打感は柔らかく、コンポジット独特のボコっという打音でした。金属感のある音はあまりせず、打音に関しては4モデル共通しています。
●こんな人にオススメ
・ドローボールを打ちたい方
・スライサーの方
・打点が安定しない方
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クラブ重量が275gという軽量モデルでクラブバランスもD1なので、かなり振り抜きやすさを感じます。
一番の特徴は、高弾道で捕まりがいいことなので、歴代シリーズのMAX FASTと同じですね。楽に捕まった高弾道のドローボールが打てました。自ら捕まえに行く意識は持たなくてもいいので、深く考えず振っていれば自然と捕まってくれて、これ以上楽なクラブはなかなかありませんよね。
ヘッドスピードの割に初速も60m/s台に乗っていますし、単純に飛距離も伸びています。さらには、打ち出し角も18度と高めではあるもののスピン量は少ないので、キャリーが出していけるクラブです。
ただ、少しヘッドスピードを上げて45m/s付近で打ってみると一気にスピン量が増えて吹き上がってしまったので、かなり飛距離をロスしていると思います。
●こんな人にオススメ
・ヘッドスピード45m/s以下の方
・スライサーの方
・打点が安定しない方
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まず、打っていて気持ちいいクラブですね!打感も柔らかく吸い付くような打感です。それでいて高初速&低スピンなので飛距離は伸びると思います。楽にドローが打てるほど捕まりはよくありませんが、ドローヒッターが左を気にせず捕まえていけるクラブですね。
捕まえることを意識せずニュートラルに振っていけると、ややフェードになりますが、初速が速いおかげか飛距離が落ちなかったのも大きな特徴です。
また、純正シャフトが「トリプルダイヤモンド」のみ60g台で、適度なしっかり感があるのでヘッドスピード45m/s付近の方はこのまま純正シャフトでも全然使える気がしますね。
めちゃくちゃハードな仕様でもないので、ロフトやシャフト次第では案外使える方は多いとかもと思いました。
●こんな人にオススメ
・飛距離を求める方
・スピンを減らしたい方
・ある程度操作ができる方
こんな注意点も
さらにバックラインも入っています。キャロウェイはスリーブで調整をしても、シャフトが回らないのでバックラインが入ってても大丈夫なのは分かりますが、細いグリップが嫌い、バックラインが嫌いという方も多いと思いますので、少なくとも標準的な太さや仕様にして欲しかったなと思ってしまいました。
また、4モデル共通で言えることですが、アドレス時にポンとヘッドを置くと、パカっとフェースが開きます。それが結構開いてしまうので、違和感を感じる方もいるのではないでしょうか。
まとめ
スタンダードな「MAX」はある意味、一番特徴が無いのかもしれません。とはいえ、一発の飛距離を秘めているのでハマる方もいるでしょうね。
「MAX D」はドローバイアス設計でしっかり球が捕まっていて、なおかつ安定した飛びが魅力です。多少のミスヒットはもはやミスショットにはならないですね。
「MAX FAST」は優しさや寛容性に全振りした印象で、とても楽に飛ばせる1本です。
「トリプルダイヤモンド」は上級者向けのイメージですが、案外スペック次第では多くの方が使えるようになっていると思います。個人的にはこの「トリプルダイヤモンド」一択ですね。これは欲しくなる一本です。
ライバルのテーラーメイド「Qi10」シリーズもとても好印象だったので、また悩みが一つ増えました(笑)。ぜひ、参考にしてみてください。
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