蛭田みな美のENJOYゴルフ!!⑤フェアウエーウッド

スポニチアネックス

【スポニチ】

 フェアウエーウッドをうまく使いこなせるかどうかで、スコアは大きく変わります。蛭田みな美プロは、3Wと7Wを使っていますが、7Wでは状況に応じて弾道をコントロールしているとのこと。アベレージゴルファーもそのコツを取り入れて、コースマネジメントに役立てましょう。パートナーはティーチングプロのジミー常住氏です。

◆23年国内女子ツアーで初優勝した蛭田みな美プロ  フェアウエーウッドの極意を伝授

常住 蛭田プロは状況に応じて7Wの高さをコントロールしているそうですが、どのように高低を打ち分けているのでしょう?

蛭田 ポイントはボールの位置です。通常は左足踵の延長線上よりボール1個分ぐらい右のところにセットしていますが、高い球を打つときは左足踵線上に置いて、アッパーブローの軌道で打ちます。

高い球を打つときは左足踵線上にボールを置いてアッパーブローに打つ 【スポニチ】

反対に、低い球を打ちたいときは、スタンスの真ん中にセットして、ダウンブロー気味に打ちます。

低い球を打つときはスタンス中央にボールを置いてダウンブローに打つ 【スポニチ】

常住 ボールの位置を動かすことによって、インパクトでのロフトを変えるわけですね。

蛭田 通常より左に置けばロフトは大きくなって高い球が、右に置けばロフトが小さくなって低い球が出ます

常住 アゲンストでは低い球が有効ですし、打ち上げホールやボールを止めたいときは高い球が有効です。ボール位置を変えるだけなら、アマチュアにもできそうですね。ボールを左右に曲げることはありますか?

蛭田 ありますよ。と言っても大きく曲げるわけではありません。私の場合、7Wでは通常190ヤードの飛距離ですが、もう少し距離が欲しいときは軽いドローボールを、ランを抑えて距離を落としたいときはフェードボールを打つように心がけています。

常住 具体的にどのように打つのか教えて下さい。

蛭田 まず、フェードボールですが、イメージとしては、目標よりピン1本分か2本分左にボールを打ち出してから右に曲げます。そのため、スタンス、体のラインを目標のピン1本分か2本分左に向けます。

フェードを打つ時はスタンス、体のラインを目標のピン1、2本分左に向けて構える 【スポニチ】

常住 ボールを打ち出したい方向に対して、体全体をスクエアに構えるわけですね。

蛭田 その通りです。私が特に重視しているのは肩のラインです。ボールの位置やクラブフェースの向きは、通常のショットから変える必要はありません。あとは、体のラインに沿ってクラブを上げて下ろすだけです。

常住 ドローボールの打ち方もお願いします。

蛭田 目標に対してスクエアに構えたら、スタンス、体のラインを目標のピン1本分か2本分右に向けます。自分がどれだけボールを曲げたいかによって、右を向く度合いが変わります。フェースは目標に向けておきましょう。あとは、体のラインに沿ってクラブを上げて下ろします。

常住 何かいいドリルはありますか?

蛭田 練習場では、ボールを打ち出したい方へ向けて、足元にスティックや使用しないクラブを置いてみましょう。仮の目標がどこかはっきりした方が、迷いなくクラブを振れると思います。

(取材協力=福島・ゴルフプラザニューウイング)

 ◇蛭田 みな美(ひるた・みなみ)1997年(平9)7月15日生まれ、福島県出身の26歳。3歳でゴルフを始め学法石川高時代の14年世界ジュニアで個人3位、永井花奈と組んだ団体戦で優勝。同年日本女子アマ優勝。16年プロ入り。23年CATレディースでツアー初V。家族は両親と姉、プロゴルファーの兄・玲於(28)。

 ◇ジミー・常住 本名・常住治臣(つねずみ・はるおみ)1981年(昭56)12月15日生まれ、東京都出身の42歳。日本プロゴルフ協会(PGA)会員。
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著者プロフィール

スポニチは紙面を通して、毎日、感動や興奮をお届けしています。スクープ連発の芸能&スポーツニュース、中央競馬をはじめとするギャンブル情報、生活者の視点に立った政治・社会報道などで多くの読者から支持を得ています。また、紙面と連動しながら情報をいち早く提供するWEBサイト「スポニチアネックス」は、昨年のページビュー(PV)で年間約20億PVをマーク。本紙以外でも中央競馬G1レースや宝塚歌劇の特集号、スポーツのあの時を掘り下げる「スポニチアーカイブス」、日本初の子供向けスポーツ紙となる「スポニチジュニア」、業界初の週刊漫画タブロイド「マンガアルチーボ」などを制作発行しています。明るく楽しい総合メディア企業へ。スポーツ、エンターテインメントなど多種多彩な情報を発信しています。

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