ノーザンファーム生産馬に注目! クイーンC分析
【データ分析】
3番人気以内で9勝、なかでも前走連対馬が7勝
■表1 【クイーンCの人気別成績(過去10年)】
これら上位3番人気以内の前走着順別成績は、前走1着馬が5勝、前走2着馬が2勝と前走連対馬で7勝をあげており、ともに連対率は60.0%と高い。前走4着以下は1勝のみだが、3着が4回と多く、複勝率は75.0%と優秀だ。
4番人気以下では、5~7番人気馬が【1.4.4.21】で2・3着が多く、複勝率30.0%。8番人気以下は3着1回(12番人気)のみとなっている。
栗東所属の関西馬、特に前走連対馬に注目
■表2 【クイーンC出走馬の所属別成績(過去10年)】
前走阪神JF9着以内馬が安定
■表3 【クイーンCの前走クラス別成績(過去10年)】
他では前走G3組が2勝しており、複勝率29.0%。前走1勝クラス組は21年アカイトリノムスメら3勝をあげるも、複勝率は9.3%と低い。
ノーザンファーム生産馬が8連勝中
■表4 【クイーンCの生産者別成績(過去10年)】
他では白老ファーム生産馬、追分ファーム生産馬が1勝ずつ。対して、社台ファーム生産馬は勝ち星がなく、2着2回止まりとなっている。
【結論】
ノーザンファーム生産の関西馬クイーンズウォークに注目!
■表5 【今年のクイーンCの注目馬】
実績最上位は前走阪神JF4着のサフィラ。2走前のアルテミスSでは2着に入っておりコース実績もある。ノーザンファーム生産の関西馬で、前走阪神JF組と条件は揃っているものの、前走4着というのが表1・表2から引っかかる。朝日杯FSを勝利したサリオスの全妹で能力の高さは間違いないが、敗れる場面は十分にあるだろう。
今回筆頭に推奨するのがサフィラと同じくノーザンファーム生産の関西馬クイーンズウォーク。前走未勝利組は過去10年で1勝のみだが、重賞初挑戦でも勝つ力はあると見る。前走の未勝利戦は後半3ハロンを加速ラップで走り、ムチを入れずに2馬身差の快勝。栗東の中内田厩舎所属で、前走に引き続き川田騎手が騎乗予定。アタマから狙ってみたい。
他ではナミュールの半妹で東京芝1600mの新馬戦を勝利したアルセナール。前走に引き続きルメール騎手が騎乗予定で人気になりそうだが、前走の勝ち時計、上がりともに平凡。それならば前走新馬勝ちの時計が1分34秒1と優秀で、ノーザンファーム生産馬のルージュサリナスを上に見たい。
ライタープロフィール
ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。
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