蛭田みな美のENJOYゴルフ!!④ミート率アップ
【スポニチ】
◆23年国内女子ツアーで初優勝した蛭田みな美プロ 1Wのミート率を上げる極意を伝授
蛭田 フェアウエーが狭いときや左右に曲げたくないときは、ティーアップの高さを通常よりも低めにします。
常住 具体的には?
蛭田 通常はクラブヘッドからボールの上半分が出るくらいの高さにしていますが、曲げたくないときはそれよりも低めにします。特に、左に曲げたくないときは、ボールとヘッドが同じ高さになるくらいまで低くします。
常住 〝直(じか)ドラ〟に近いイメージですね。
蛭田 直ドラもそうですが、ティーアップが低いとダウンブロー気味の軌道になるので、ボールにスライス回転が加わりますからね。
常住 なるほど。引っかけるタイプには有効ですね。逆にスライスしたくない人は、低くし過ぎないように注意しましょう。スイング面ではどのようなことに気をつけていますか?
蛭田 バックスイングが速くなるとミート率が下がると思うので、最初の30~50㎝はクラブを真っ直ぐゆっくりめに上げることを意識しています。
最初の30~50㎝は真っすぐゆっくりめにクラブを上げる 【スポニチ】
蛭田 私は腹筋にフッと力を入れたら、腕と肩でできる三角形を崩さないように、テイクバックを行います。これだと体を使ってクラブを上げることができるので、素早く上げることもありません。
常住 フェースの芯でボールをヒットできないアマチュアもいると思いますが、アドバイスをお願いします。
蛭田 ドリルとしては、1Wのハーフショットでフェースの芯に当てる練習をしてほしいですね。
9時から3時までのハーフショットの練習を行う 【スポニチ】
フェースの芯にボールを当てる 【スポニチ】
常住 ハーフショットでフェースの芯に当たらない人が、フルショットで当たるはずもありません。基本中の基本から行うことで気付くこともあります。
蛭田 手だけでクラブを上げて下ろすのではなく、小さな振り幅でもしっかりと体を捻転すること。頭の位置を大きく動かさないこと、体の軸を傾けないこと、力まないことなどですね。
常住 フルショットにも通じるチェックポイントです。
蛭田 ハーフショットでフェースの芯に当たる確率が上がれば、自然とフルショットでのミート率も上がります。ぜひ試してください。
(取材協力=福島・ゴルフプラザニューウイング)
◇蛭田 みな美(ひるた・みなみ)1997年(平9)7月15日生まれ、福島県出身の26歳。3歳でゴルフを始め学法石川高時代の14年世界ジュニアで個人3位、永井花奈と組んだ団体戦で優勝。同年日本女子アマ優勝。16年プロ入り。23年CATレディースでツアー初V。家族は両親と姉、プロゴルファーの兄・玲於(28)。
◇ジミー・常住 本名・常住治臣(つねずみ・はるおみ)1981年(昭56)12月15日生まれ、東京都出身の42歳。日本プロゴルフ協会(PGA)会員。
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