この進化はヤバすぎる!? キャロウェイの最新作「パラダイム Ai SMOKE」を識者3人で語る【ドライバー編】

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ゴルフライターの鶴原弘高さん、クラブフィッターの小倉勇人さん、ティーチングプロの石井良介さんに、2024年に発売されるキャロウェイ最新作「パラダイム Ai SMOKE」シリーズについて語っていただきました。今回はドライバー編です。

とにかく曲がらない!識者3人が実感した進化

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鶴原:今年も新しいキャロウェイのシリーズが出ましたね。ドライバーは、スタンダードモデルのパラダイム Ai SMOKE MAX、つかまりの良いドローが打ちやすいAi SMOKE MAX D、接着式ネックで軽量バージョンのAi SMOKE MAX FAST、そしてAi SMOKE トリプルダイヤモンドの4モデルです。

小倉:ラインナップとしては前作のパラダイムと基本は変わっていないですね。

石井:ネーミングが前々作のローグSTと一緒ですね。

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小倉:3人とも打ちましたけど、ちゃんと進化してきた実感はしましたよね。前作のパラダイム・ローグST含めてドライバーやフェアウェイウッドをちょこちょこ買っているんですけど、「また買っちゃうかな」という気はしています。明確に進化を感じましたからね。

鶴原:具体的にどの辺に進化を感じました?

小倉:とにかく曲がらないです。特にAi SMOKE トリプルダイヤモンド。好きなぐりぐり感(操作性)はあるのに球が曲がらない。ある意味本当の実戦的なクラブだと思う。すでにぐりぐりして球を曲げるクラブはあるので、同じようなフィーリングで振って球が曲がらないクラブもあったでいいじゃないですか。ここまで曲がらないならいいじゃねえかという気はします。

鶴原:前作のパラダイムやローグSTと比べても曲がらない感じですか。

小倉:曲がらないです。操作感を残しつつ曲がらないのがAi SMOKE トリプルダイヤモンドの一番の進化点だと思います。振り心地を変えたくないというこだわりがある中で振れるのがいいですね。

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石井:僕はAi SMOKE MAXが好きですね。Ai SMOKE トリプルダイヤモンドもきっと買うだろうなと思うんですけど、それよりも先にAi SMOKE MAXが欲しいと思っています。

前作のパラダイムと比較して、顔が丸くなっている。前作のパラダイムはちょっと面長感があり少しつかまらないというイメージが僕の中で構えたときにあったんです。実際にはそんなことはないんですけど、構えたときにちょっとつかまらないかなと思ってしまっていた。でも、この丸さならうまく動かせるなという感じでいい顔しているなと思ったんです。

実際にコースや練習場で3〜4回打ってるんですけど、確かに小倉さんが言うように曲がらない。打ったところにまっすぐ飛ぶ感じがします。右に行ったと思ったら右にまっすぐだし、引っ掛けたと思ったのが意外とそこで助かっているという感じの球が結構多くて、打ち出したところにまっすぐ飛ぶ。こんなにボールが曲がらないの?という感じがします。

鶴原:僕も前作パラダイムを使ってたけど、つかまりが弱く右に滑ることが多かったんです。今回は全体的に4モデルともにつかまえやすい感じがしました。

驚いたのは今回の一番の進化点でもあるどこに当たっても初速が落ちないのとブレ幅も抑えてくれるところ。本当に曲がりづらさと初速の落ちづらさもピカイチで、なかでも一番曲がりづらさを感じたのはAi SMOKE トリプルダイヤモンドです。

僕はやさしいのが好きだから慣性モーメントが大きいクラブを選んできたけど、今回はAi SMOKE トリプルダイヤモンドを使うと思います。曲がらないし、どれも打ってみて良かった。Ai SMOKE MAXと迷うところはあるがAi SMOKE トリプルダイヤモンドの方が少し重心が浅い分若干ボール初速を出しやすいし、ブレない。スピン量もAi SMOKE MAXより200回転くらい落ちるから飛ばせるし、曲がらない。僕は今回はAi SMOKE トリプルダイヤモンドで決定。

小倉・石井:はやい!

鶴原:室内で打って、練習場でも打ったけど印象は全く変わらない。スピン量も安定感が高いです、少し芯をズレてもスピン量がそんなに上下しないですね。

石井:危なっかしい球にならないですよね。

鶴原:そう、キャロウェイは今回のAi SMOKEでまた一段別の次元に行った感じがするので、ちょっとヤバいなと思うくらい今回のドライバーシリーズがやさしくなり過ぎちゃってる感じがします。ここまでどこに当たっても初速落ちなくて、スピンも安定すると怖さすら感じる(笑)。逆にここまで来たらどうするのと思う。どんどんAIを使ってキャロウェイが来年再来年と進化していったら、ゴルフが変わっちゃうんじゃないのと思うので、ゲームチェンジャーになるクラブシリーズだなと思っています。

今回もモデルごとにフェース設計を変えているらしいけど、アッパーにドライバーを打てる人はAi SMOKE トリプルダイヤモンドやAi SMOKE MAX。ちょっとダウンに入る人はAi SMOKE MAX DやAi SMOKE MAX FASTという感じの選び方もできると思いますね。今回はみんなが何を買うのかわからないけど、流行るんじゃないかな。

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石井:小倉さんが持っているのはAi SMOKE MAX D?

小倉:そうです。パラダイムでいうとパラダイムXです。

鶴原:これもいいよね。

小倉:いいです。自分が打つと左に20°くらいにまっすぐ飛ぶ。

石井:左に20°?

小倉:もともとフェードゴルファーで、そこにドカンと強い球が飛んでいくという感じなので、数値距離でみるとAi SMOKE MAXより飛ぶんですよ、ロフトが立っていてエネルギー効率がいいから。前作のパラダイムXはドロー気味のつかまりイメージがあったんですが、Ai SMOKE MAX Dは左に打ち出してまっすぐという印象でした。2人は打ってどんな感じでした?

石井:僕は前作のパラダイムX、ローグST MAX Dと比べても、顔の後ろのストレッチが少しこぢんまりとしたので構えやすくなったと思いましたね。

小倉:輪郭がスムーズになりましたね。

鶴原:自然になった。前作は四角っぽかったからね。

石井:僕はこっちの顔の方が構えやすく好印象です。置いた感じも途端に左を向く感じもなくまっすぐ向いているけど、打ってみるとAi SMOKE MAXよりはつかまることを実感できますね。小倉さんと同じでつかまる感覚分だけ打感も柔らかく感じる。Ai SMOKE MAXよりも潰れた感があり、打っていて気持ちよかったです。

鶴原:ヘッドがスッと返ってくる感じは他のモデルと比べてもありますね。

石井:パラダイムXとローグST MAX DだとパラダイムXの方がつかまらないけど、つかまり具合がズレていてちょうどその間ぐらいがAi SMOKE MAX Dという印象を受けました。

小倉:Ai SMOKE MAX DとローグST MAX D同じ方向に飛び出すけど、ローグST MAX DはそこからちょっとフックするイメージでAi SMOKE MAX Dはそこからもどかんとまっすぐのイメージかな。

石井:そこからスライダーするのが、ローグST MAX DでまっすぐがAi SMOKE MAX Dという感じですかね。

鶴原:今回もAi SMOKE MAX Dはスピン量が多くない。右に行きがちでスピン量を増やしたくない人にはいいと思います。

石井:結構力持ちで若い人であれば速く振れるけど、スライスが止まらないからスピン量を減らすためにAi SMOKE トリプルダイヤモンドにいくと、ますますつかまらなくてスピン量が増えることになると思いますね。Ai SMOKE MAX Dなどでつかまえる感覚を養って、シャフトだけ重いものにして上げればいける気がしますね。

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※本記事はスポーツナビが独自で企画したものです。記事内の商品選定や評価はスポーツナビまたは出演者の方の判断にもとづいています。記事内で使用している商品画像はメーカーから画像・サンプルをお借りした上で使用、撮影しています。
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ゴルフメディアで活躍する識者たちが、人気のギアを徹底解説! ドライバーからアイアン、パターといったクラブ一式はもちろん、シューズやウェア、距離計など、ゴルファー必須のあらゆるギアをご紹介していきます。

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