ロッテ 吉井監督 心がけたポジティブシンキング。「長所を伸ばす方が成功の近道。長所を伸ばしていくうちに短所が消えてなくなることもある」

千葉ロッテマリーンズ
チーム・協会

千葉ロッテマリーンズ 吉井理人監督 【千葉ロッテマリーンズ提供】

 1勝3敗。大阪で行われたバファローズとのクライマックスシリーズファイナルステージは悔しい形で幕を閉じた。試合後、宿舎に戻るとマリーンズにとって、シーズン最後のミーティングが行われた。

 「選手みなさんの頑張りは伝わってきました。そして皆さんの頑張りをうけて自分も勉強させてもらいました。ありがとうございます」と吉井理人監督は選手たちに労いと感謝の言葉をかけた。

 そして次のように切り出した。「負けてしまったので今後練習をしないといけない。そして、こういう時は自分の足りなかった事ばかり考えてしまうと思います」

 誰もが、なにが足りなかったのか、反省すべき点はなにかをそれぞれが見つめ直すようにと説くと思っていた中、指揮官の口から出てきた言葉はその真逆だった。

 「だけど、今年たくさん良かったことがあったと思います。そこをもう一回振り返ってもらって良かったところをどうやって伸ばせるかを中心に考えて練習をしてもらいたいと思います」

 選手たちも予想をしていた言葉とは逆だったことに少し意表を突かれた形になったが瞬間、目は輝いた。

  その時の選手たちの表情について吉井監督は「強くうなずいて聞いてくれていた」と嬉しそうに振り返る。そして言葉の意図について「長所を伸ばす方が成功の近道。長所を伸ばしていくうちに短所が消えてなくなることもある。悪かったことばかり考えると思考がネガティブになるということもある。良かったことをちゃんと自分たちで評価をして欲しいし、それを大切に伸ばしていってさらに強みに出来るように磨いて欲しい。体力面は別だけど、技術面はいいところを見つけて伸ばしていきたい」と説明をした。
 
 悔しかったことは多々ある。足りなかったものはもちろんそれぞれが自覚をしている。ただ、あえてまずはなによりも先に自分たちの長所を見つめ直し、良かったことを思い返しながら身体を動かす。24年こそは悲願のリーグ優勝を果たすために、マリーンズはポジティブシンキングで新たな一歩を踏み出した。

千葉ロッテマリーンズ広報室 梶原 紀章
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

球団に関するニュース、球団広報によるコラム、オフィシャルライターによるチームのこぼれ話や球団情報をお届けします。お楽しみに!!

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント