データで分析する現役ドラフト連載2023

【現役ドラフト】データで見るセ・リーグ6球団の補強ポイント 球団初連覇へ挑む阪神に必要なピースは?

データスタジアム株式会社

【データ提供:データスタジアム】

補強ポイント:投手、走塁技術の高い選手

 2年連続でAクラス入りしたDeNA。最多勝と最高勝率の2冠に輝いた東克樹をはじめ、先発陣はシーズンを通して安定した活躍を見せた。ただ、エース格である今永昇太はメジャー移籍が濃厚で、バウアーや石田健大の去就も不透明。ローテーションを支えた投手の対談が相次ぐ可能性がある。救援陣では、長年チームに貢献してきたエスコバーのメジャー復帰が決定的。今季は山﨑康晃や伊勢大夢らが安定感を欠き、救援陣の質にもやや不安が残る。このような状況を踏まえると、現役ドラフトでは投手の獲得を目指したいところだ。上茶谷大河は先発での起用も可能なため、先発やリリーフといった役割にこだわらず有力な投手に狙いを定めたい。

 野手に焦点を当てると、リーグ最少の33盗塁が示す通り、機動力を絡めた攻撃が少ないのがDeNAの特徴だ。今季は阪神や広島といった上位チームと比べて1点差ゲームの勝率が低かった。もし機動力を活かせる選手がいれば、形勢を変えられた可能性も否定できない。外野手では育成選手の村川凪が二軍で盗塁王を獲得しており、俊足の内野手は獲得の検討に値するポジションといえそうだ。

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補強ポイント:左の救援投手、左投手に強い打者

 新井貴浩監督が就任した今季は、上々の戦いぶりを見せて2位でフィニッシュした広島。10月のドラフト会議では1位で即戦力右腕・常廣羽也斗を獲得。2位以下でも速球派の大学生投手3人を指名しており、投手陣の層を厚くしようという意図が見てとれた。現役ドラフトでも引き続きピッチャーの補強を行う場合は、左のリリーフが狙い目となるだろう。今季は助っ人のターリーが好成績を収めたものの、信頼できるレベルの救援左腕は彼1人。前回の現役ドラフトで獲得した戸根千明も一定の働きを見せたが、森浦大輔や塹江敦哉といった生え抜き左腕が伸び悩んでおり、駒不足となっている。

 打撃陣では、主にレフトでチーム最大の強みとなっていた西川龍馬がFA移籍によって退団。投打ともに補強を要するポジションは多いため、チームにとって現役ドラフトは貴重な場となるだろう。また今季の広島は、阪神・大竹やDeNA・東といった左腕に多くの白星を献上していた。相手先発が右腕の試合では勝率.575を記録した一方、左腕相手には勝率.475と数字を落としている。サウスポーを得意とするバッターがチームに加われば、彼らを攻略するための突破口になってくれるはずだ。

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補強ポイント:代打、選球眼に優れた打者

 38年ぶりの日本一を成し遂げた阪神。投手陣は先発・救援ともにリーグ屈指の布陣を誇り、10月のドラフト会議では先発右腕として期待される青山学院大・下村海翔を1位で獲得。その後の指名でも独立リーグ、社会人、大学生の即戦力投手をそれぞれ1名ずつ確保し、盤石の体制といえるだろう。昨年も12球団トップの防御率を記録していた阪神だが、現役ドラフトでは大竹を獲得。そして、その大竹は強力な投手陣に割って入り、チームトップの12勝を挙げる活躍を見せた。今年も投手は補強ポイントとはいえないが、岡田彰布監督のお眼鏡にかなう投手の獲得があるかもしれない。

 一方の野手陣はレギュラーがほぼ固定されており、今季はリーグトップの得点力を誇った。捕手と外野両翼の貢献度が低くなっているが、現役ドラフトでは捕手の補強は望めないこと、外野は期待の若手を数多く抱えているため、補強ポイントとは言い難い。課題を挙げるとすれば、チームの代打打率が.179と振るわなかったことだろう。岡田監督は出塁能力に優れたバッターを高く評価しているだけに、選球眼が良く、四球を多く選べる打者は獲得に動く可能性はありそうだ。

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著者プロフィール

日本で唯一のスポーツデータ専門会社。 野球、サッカー、ラグビー等の試合データ分析・配信、ソフト開発などを手掛ける。

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