初心者こそ知っておきたい!中古クラブの選び方

【(c)GettyImages/Fitzer】

予算は少ないけど、性能の高いクラブを揃えておきたい。そんな人にオススメしたいのが中古クラブ。最近は、人気商品のモデルチェンジのペースが早いので、数年前のモデルがお手頃価格で購入できるケースも少なくありません。でも、中古クラブはどうやって選べばいいのかわからない。そんな方に指南する「中古クラブの選び方」です。

中古クラブは選び放題! たくさんの種類があります

中古クラブと聞くと、ボロボロのクラブや、種類が揃っていないことを想像していませんか? 実はゴルフクラブは、モデルチェンジの周期が約2年のものが多く、早いメーカーでは1年ごとに新しいモデルに入れ替わっています。つまり、少し前のモデルを狙えば、ニューモデルを購入するよりずっと安く購入できるというわけです。

また、新製品が出ると、自分のクラブを売って新しいモデルを購入するゴルファーがたくさんいます。つまり、常に中古クラブ市場は入れ替わっていて、いろいろなクラブが揃っているのです。

古い年式のクラブは性能が劣っているの?

素材や製法の革新により性能が改善されたり、新たな機能が加えられたりして発売される新製品のゴルフクラブ。それならば、やはり最新作はものすごく性能がいいのでは? と思いがちなのですが、決してそうとは言い切れないがゴルフクラブの面白さ。

打ち比べてみたら、最新モデルよりも打ちやすかったり結果が良かったりするモデルがあったり、ショップの人の間でも「あの年のモデルが良かった」と言われたりする製品もたくさんあります。

さらに、すでに市場になく、中古ショップで引っ張りだこになっているクラブもあるほどです。

10年以上前となると少し微妙かもしれませんが、初心者がゴルフを始める分には、10年以内の中古クラブであれば、性能的にはまったく問題ありません。

年式が古い=性能が劣っていると決めつけないで、いろいろなクラブを見てみることをお勧めします。自分にとっていいクラブが最新のクラブとは限らないのです。

安いからと言って、ネットオークションで購入するのは注意!

最近は、さまざまなネットオークションサイトがあり、ゴルフクラブの売り買いも活発に行われているようです。ところが、少し前の人気モデルが驚くような値段で売りに出されていて、安いからと、あわてて購入したところ、偽物だったという話もよく耳にします。

残念なことに、ゴルフクラブには精巧に作られた偽物が多くあるのです。素人目には、本物そっくりで、まったく見分けが付かないのですが、中身はまったく異なり、ひどく性能の劣る製品がほとんどです。

また、実際に届いた商品が写真と違ってボロボロだったとか、見た目にはわからないけど、ヘッドがちゃんと接着されておらず、数回打ったら、ヘッドが飛んでいってしまった……なんてことになると、他人をケガさせてしまう可能性もあります。

ネットオークションは、どんな人が販売しているかわかりませんし、いろいろな取り締まりがしにくいのが現状です。“お宝”が眠っている可能性は否定できませんが、よほど信頼できる取引先でない限りは、手を出さないほうが無難です。

初心者におすすめの中古クラブはどうやって探す?

まず、ドライバー。現在使用しているドライバーがある場合は、そのクラブの重さやシャフトの硬さを基準に、重くしたいのか軽くしたいのか、軟らかくしたいのか決めましょう。

その上で、弾道を高くしたいのか低くしたいのか、つかまりを良くしたいのか、つかまらないようにしたいのかを考えるといいでしょう。

フェース面は高さがあるほうがやさしいと思いがちですが、実はフェース高さの低い「シャロー形状」と呼ばれるもののほうが、ヘッドの重心を低く設計しやすいので、楽にボールを上げやすくなっています。ヘッド自体は大きめでも、フェースの高さが低いほうが、初心者にはやさしく感じられるでしょう。

さらに、ロフト角(フェース面がどれくらい上を向いているかを表す角度)は大きいほうが球を上げやすいので、ビギナーにオススメです。10度以上を目安にして選びましょう。

初心者に多いスライス(ボールが右に飛んでいく)で悩んでいる場合は、上記のような特徴に加えて、フックフェースと言って、構えた時からフェース面が少し左に向いているもの(右打ち用の場合)がいいでしょう。

アイアンはソール幅が広くて、低重心、やや大きめのヘッドのモデルを選ぶと、打点が安定しなくても、大きなミスになりにくいと思います。

また、シャフトにもいろいろな種類があります。特に中古ショップに並ぶものは、メーカー純正シャフト以外にリシャフト(シャフト交換)されているものも多いので、それらも選択の際は考慮に入れましょう。

初心者でも構えた時の第一印象は大切です。何となく、打ちやすそうと感じられるモデルを選んでみてください。また、握った時の感触はとても大切。中古モデルはグリップが古くなっている可能性が高いので、予算にゆとりを持たせて、グリップだけは新品に変えることをおすすめします。

たいていのショップはグリップを販売していて、そこで交換もしてくれるので、利用するといいでしょう。クラブとグリップを同じショップ内で買った場合は、交換工賃を無料にしてくれるお店もあります。

今はネットで、大手中古ショップの在庫を確認することもできますが、初心者はできる限り店舗に足を運んで、ショップスタッフのアドバイスをもらいながら、自分の第一印象を信じて選ぶほうが安心です。また、中古クラブでも試打させてもらえる場合が多いので、遠慮せずに聞いてみましょう。

フルセットを揃えても、とにかく安いのが中古の魅力

いつ発売されたモデルなのかを気にしなければ、フルセットを揃えても、かなり安い値段で購入できることが中古クラブの魅力です。

実はドライバーやフェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアンなどは、メーカーやブランドが違っていても、同じようなターゲットに向けて開発されていることが少なくありません。なので、そのようなクラブ同士でセッティングを作ることができると、ミスショットも減ってスコアも良くなっていきます。ただし初心者がこれを見極めるのは難しいので、ぜひ、ショップのスタッフに相談してください。

純正シャフトだと自分のスイングタイミングに合わなくて打ちにくかったけど、リシャフトされた中古モデルを購入したらピッタリだった……など、新品にはない魅力や宝探しのような喜びが中古クラブにはたくさんあるのです。

中上級者と一緒にショップに行って、いろいろ勉強しよう

ある程度ラウンド回数を重ねてゴルフが中級レベル以上になると、ゴルフクラブの世界も面白くなり、ショップに行くのが楽しくなります。

最初のうちは、自分よりも上のレベルの中上級者といっしょに中古ショップを訪れ、いっしょに行った人やショップの人の話をいろいろ聞いてみましょう。

最初はわからないかもしれませんが、だんだん、語句の意味もわかるようになってきて、新しいクラブが欲しくなってくるはずです。

中古ショップは日々、商品が入れ変わっています。前日にはなかったモデルが入荷していたり、狙っていた商品が値下がりしていたり、あるいは売れてしまっていたり……変化が楽しめる場所でもあります。

また、ゴルフ5などの大型のゴルフショップの場合、中古クラブの売り場を併設している店舗も少なくありません。

最初は中古で予算を抑えてクラブを購入して、今度はその中古クラブを売ったお金を最新クラブ購入の足しにするといった利用の仕方もできます。特にこういったショップは、新しめの中古クラブには少し高めの買取価格を設定してくれることもあります。

多くの中古ショップでは、「○日以内買取○%保証」というサービスも行っています。これは、「買ったけど合わなかったらすぐに売りに来れば、高値で買い戻しますよ」というサービスのことです。このサービスを利用すれば、少しの投資で多くのクラブを試すことができ、その結果自分に合うクラブが見つかる可能性も高まります。

お気に入りの中古ショップを見つけて、クラブに対する造詣をどんどん深くしていきましょう!
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著者プロフィール

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