非常に扱いやすい!クリーブランド「RTX DEEP FORGED2 ウェッジ」

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2023年、クリーブランドから「RTX DEEP FORGED2 ウェッジ」が発売されました。クラブフィッターの小倉勇人さんにその特徴と試打した印象について語っていただきました。

RTX DEEP FORGED2 ウェッジの性能と特徴

クリーブランドには「ZIPCORE」という本格的なウェッジがあります。そのすぐ下のポジションに値するような、上級者も使えるがやさしさもあるウェッジとして発売されたのが「RTX DEEP FORGED2 ウェッジ」です。

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このウェッジは日本市場を中心に開発されています。まず日本人が大好きな軟鉄鍛造です。S20Cという非常に柔らかい素材を使っています。これだけで打感は保証されて、打点部のバックフェース側を肉厚化し、マッスルバックのような柔らかい打感で繊細なタッチを実現しています。

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「RTX DEEP FORGED ウェッジ」にも搭載されていた肉厚部分が、今回は少しトゥ側にまで拡大しています。

理由は、ウェッジはまっすぐ構えたり、開いて打ったりするときもあるからです。開いて打つとトゥ側にボールが乗りやすくなる場面でも、打感が柔らかく感じられるようにという工夫です。非常に細かく作り込まれています。

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さらに時間と温度をコントロールした特殊熱処理を施したS20C軟鉄鍛造ボディで、打感の柔らかさを追求できる仕様になっています。ここまでウェッジに打感にこだわっているというのは日本のメーカーならではだと感じます。

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少し丸みを持っていてかまえやすいですが、ほんの少しグースぽくなっています。

フェースプログレッションを従来比2mm(58°)小さくしたことで、上からヘッドを入れやすく、低い打ち出しで高スピンを実現しています。

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さらにフェース面も非常に深く狭い溝で、さらにミーリングも細かく溝と溝の間に入っています。横にも入っているので視覚効果もあります。非常に高いスピン性能を発揮する仕様になっています。

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逆テーパーブレードというトゥ側の部分を肉厚にすることで重心を少し高めにする設計により、滑りやすく振り抜けが良く、ダフリやザックリなどのミスを軽減しています。

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さらに番手別、ロフト別でも差がつけられていて、48°から52°まではFULLというソールになっていてしっかりソールが使えるようになっています。54°から60°に関してはMIDというソール形状で、トレーリングエッジ側が少し削られています。トレーリングエッジ側を削ることで抜けを良くしたり、ベアグランドや芝の薄いところでも跳ねないような工夫がされています。

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番手別、ロフト別で言うのであれば、ミーリングの量も変えてフルスイングしたときに余計なスピンが入りすぎないようになっています。逆にロフトの多いものに関しては、より小さな動きでもしっかりスピンが入るようにミーリングが増やされています。

RTX DEEP FORGED2 ウェッジを試打した印象

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「ZIPCORE」というワールドワイドに展開しているモデルと比較しても、スピン性能は全然劣ってないと思います。

試打して違いを感じたのは、ちょっとしたオートマチック感です。あまりリストを使わないでポンと振ったときもしっかりスピンもかかってくれる、抜こうと思えばフェースを開いてポンと抜くこともできます。操作性としても十分です。

非常に扱いやすいんですが、やみくもにスピンの最大量を追求していると言うよりは、30点以下をとらないようにしつつ、上も90点くらいはとれるような感じです。ミスをしにくいアスリート向けのウェッジという表現が適切だと思います。非常に扱いやすくミスもしにくい、有りそうで無かったところを狙っているウェッジだと言えるでしょう。

クリーブランドのウェッジをチェック

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※本記事はスポーツナビが独自で企画したものです。記事内の商品選定や評価はスポーツナビまたは出演者の方の判断にもとづいています。記事内で使用している商品画像はメーカーから画像・サンプルをお借りした上で使用、撮影しています。
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著者プロフィール

ゴルフメディアで活躍する識者たちが、人気のギアを徹底解説! ドライバーからアイアン、パターといったクラブ一式はもちろん、シューズやウェア、距離計など、ゴルファー必須のあらゆるギアをご紹介していきます。

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