日本ハムから本塁打王誕生なるか、2ケタ勝利達成者は? 今季の進化を確かめながら来季への光を掴む
誕生した新守護神、2ケタ勝利達成者は?
26日に完封で7勝目を挙げた伊藤をはじめ、2桁勝利を狙える投手は複数いる 【写真は共同】
また、6月末に郡司とともに中日からトレード加入した山本拓実が、ここまで16試合に登板して防御率1.76の安定したピッチングを続けている点も見逃せない。宮西尚生が2軍調整中で、池田隆英、河野竜生、ロドリゲスといった面々が並ぶブルペン陣の中で、山本が勝利の方程式に食い込めるかどうか。
そして先発陣では「2ケタ勝利達成者なるか」が注目ポイントになる。8月29日の時点で上沢直之が7勝(7敗、防御率2.83)、伊藤大海が7勝(7敗、防御率3.34)、加藤貴之も7勝(8敗、防御率2.85)と3投手が勝ち星の数で並んでいる。残り5試合程度の先発が予想される中で「あと3勝」を挙げることができるか。チームとしても「2ケタ勝利投手0人」は避けたいところだ。
最後まで「上」を目指して
8月は残り2試合の時点で、オリックスに次ぐ13勝(10敗1分け)を挙げて月間勝ち越しを決めている。このいい流れを続けて、シーズンをどう締めくくるか。9月以降の戦いが、新庄監督体制の2年目の印象を大きく左右するとともに、“勝負の3年目”となる2024年シーズンへ向けた大きな試金石となる。