パナソニックスタジアム吹田で“非日常のサッカー劇場”を楽しもう 「ガンバ大阪観戦」がビギナーにもオススメなワケ

下薗昌記

一体感を高める数々の演出

 キックオフ前にまずテンションが上がるのがスタメン発表。スタジアムDJが絶妙に盛り上げてくれます。場内の大型ビジョンに選手の姿と名前が順番に映し出され、スタジアムDJがまず選手の名前をコール。続いて場内が一体となって苗字を叫びます。パナソニックスタジアム吹田の一体感が感じられるでしょう。

 サッカー観戦初心者は、応援のノリがわからない方も多いかもしれませんが、ゴール裏のガンバ大阪サポーターが歌う「チャント」を見よう見まねで口ずさんだり、手拍子で盛り上がったりするだけで十分に楽しめるはず。

 そしてサッカー専用スタジアムならではの盛り上がりのすごさはガンバ大阪のゴールの瞬間に体感できるでしょう。

 ハーフタイムには試合によってはゲストのトーク(取材時にはなかやまきんに君がゲストでした)やチアダンスチームによるハーフタイムパフォーマンスも行われます。

 そして、試合中だけでなく、ガンバ大阪の勝利を見届けたあとに待つ最高のイベントが、選手も楽しみにしている「ガンバクラップ」です。暗転した場内で、ゴール裏のサポーターに向かって、選手たちが音頭をとって手拍子をしますが、この一体感を味わえば、濃密な「サッカー劇場」の魅力をわかっていただけると思います。

勝利のあとの「ガンバクラップ」は選手も楽しみにしているそう 【©J.LEAGUE】

 カテゴリー1からカテゴリー6までの席種があるパナソニックスタジアム吹田ですが、ピッチの臨場感を味わいたいならカテゴリー1や2、俯瞰的にサッカーを楽しむならカテゴリー4や5、ゴール裏の一体感を求めるなら「ガンバサポーターシート」が用意されています。共通しているのは、どのカテゴリーにも楽しみ方があるということです。

 応援の仕方も人それぞれ。がっつり「12番目の選手」になる方もいれば、まったりと観戦するのもあり。また”推し選手”をひたすら応援するも良し、スタジアムグルメを満喫するも良し……。どんな方のニーズにも応えるであろうパナソニックスタジアム吹田に足を運んで、ガンバ大阪の魅力とサッカー観戦の楽しさをぜひ、知ってください。

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著者プロフィール

1971年大阪市生まれ。師と仰ぐ名将テレ・サンターナ率いるブラジルの「芸術サッカー」に魅せられ、将来はブラジルサッカーに関わりたいと、大阪外国語大学外国語学部ポルトガル・ブラジル語学科に進学。朝日新聞記者を経て、2002年にブラジルに移住し、永住権を取得。南米各国で600試合以上を取材し、日テレG+では南米サッカー解説も担当する。ガンバ大阪の復活劇に密着した『ラストピース』(角川書店)は2015年のサッカー本大賞で大賞と読者賞に選ばれた。近著は『反骨心――ガンバ大阪の育成哲学――』(三栄書房)

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