ネイサン・チェンが初めて明かす 金メダル獲得までの苦悩と栄光

平昌五輪でのひどい演技から積みかさねてきた4年間の練習 ネイサン・チェンが北京五輪で果たした雪辱

ネイサン・チェン

金メダルをもらったときに思い出した母の顔

2022年の北京五輪で金メダルを獲得したネイサン・チェン(中央) 【写真:ロイター/アフロ】

 メダルを首にかけてもらったとき、母のことを思った。カリフォルニアで見ているはずの母。母が信じられないほど多くの犠牲を払ってくれたおかげで、ぼくはスケートをつづけ、オリンピックで金メダルを取るという子どものころの夢を実現することができた。ブランドン・サイクルの姿が見えた。こちらを見て感激の面持ちをしている。

 ブランドンはぼくの山あり谷ありの旅路、多くのケガと回復の過程をじっと見まもり、ジムでも何時間も何時間もつきそってくれた。

 ミッチ・モイヤーの姿も見える。ミッチはぼくがこの目標にたどり着くために必要な機会と指針をたっぷり与えてくれた。

 そして医療チーム。彼らの助けがなければ、ぼくはスケートをつづけてこられなかっただろう。

 そしてもちろんラフ。ラフはおおぜいの人たちにまぎれて、踊ったり、おどけた仕草をしたりしている。すごくうれしそうだ。ラフ、やったね。いっしょに成しとげたよ。

 やったぜ!

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