マンチェスター・シティ 4年ぶりに来日!国立競技場で横浜F・マリノスとバイエルン・ミュンヘンと対戦

マンチェスター・シティFC
チーム・協会

【©︎ManCity】

改修後の国立競技場開催にて サッカー競技では最多となる6万5049人の来場者数をバイエルン戦で記録!ヨーロッパ王者の訪問に日本中が沸く

 2019年以来、4年ぶりの来日となったマンチェスター・シティ。今回はFAカップ、プレミアリーグ、そして6月に獲得したばかりのチャンピオンズリーグトロフィー”ビッグイヤー”を携えての来日となった。

  チームは20日に来日すると、都内各所で様々なイベントを行い、多くのサポーターと交流した。参加したサポーターのコメントも紹介しながら、ツアーを振り返ってみよう。

7月21日
 7月21日には公式サポーターズクラブ(OSC)向けに2つのイベントを開催。目黒の雅叙園で行われたアブダビ文化観光局(DCTアブダビ)によるおもてなしランチ会には、エデルソン、フォーデン、パルマーの3選手がサプライズで登場。

サイン&写真セッションだけではなく、Q&Aコーナーも設けられ、参加者は素晴らしい会場で、豪華な食事とともに、夢のような時間を過ごした。 【©︎ManCity】

 参加者は、「シティファンが集まって、みんなでシティの話をして楽しむパーティーだと思っていました。それでも十分楽しいのに、まさか選手が来てくれるとは…。予想もしていませんでした。英語を勉強してきて良かったと思いましたね」と話した。

 また、同日の同時間帯には、カラオケ館 渋谷本店でもOSC向けのイベントを開催。サポーターたちが、シティカラーにラッピングされた部屋で、シティのチャント(応援歌)を歌っていると、そこへサプライズで登場したのが、ベルナルド、カーソン、ペローネの3選手。

【©︎ManCity】

 参加したサポーターの一人は、「トロフィーも見られるし、試合に備えてチャントの練習もできると思って参加しました。壁も水色で、机もドリンクもシティ仕様になっていて感動していたら、選手が3人来てくれてビックリしました」と話し、別のサポーターも、「ちょうど、ベルナルドのチャントの原曲を歌っていたときに、ベルナルドが星のサングラスと、ブロンドのカツラで変装してノリノリで登場して、めちゃくちゃビックリしました。直接、選手に“おめでとう”と“ようこそ”も伝えられて最高でした」、「最初は緊張しましたが、皆さん良い方々でリラックスできましたし、何より3人も選手が来てくれて、夢のようでした!」と話した。

 また、カラオケ館渋谷本店では、午後は一般のサポーターにも無料で開放され、公式Twitterなどで情報を知った多くのサポーターがイベント開始前から行列を作った。会場では、マスコットであるムーンチェスターとムーンビームが大勢のサポーターをお出迎え。

【©︎ManCity】

 店内ではプレミアリーグトロフィー、FAカップ、チャンピオンズリーグトロフィーの展示も行われ、多くの人がカラオケと、3つのトロフィーとの記念撮影を楽しんだ。中には、偶然近くを通りかかり、イベントを知ったというファンもいて、「渋谷でこんなイベントをやっていると偶然知りましたが、シティが好きなので、トロフィーとも写真が撮れて感激です」と話した。

【©︎ManCity】

 夕方には、シティのレジェンド ショーン・ライト=フィリップスと、ジョリオン・レスコットが訪問、気軽にファンからのサインと写真撮影に応じた。

 また21日の午後には、MIFA Football Park豊洲で「Community Festival」も開催。公益財団法人 スペシャルオリンピックス日本、ラブフットボール・ジャパンとのコラボイベントで、現役選手と子どもがスポーツを通じて国際交流を行っている。

7月22日
 7月22日は、サッカーショップKAMO渋谷店に、ムーンチェスター&ムーンビームとともに、プレミアリーグとFAカップのトロフィーが登場。写真撮影とサイン会を行った。

 また、この日の夕方に国立競技場で行われたのは前日公開練習。今回のツアーでは、試合のチケットの抽選に外れてしまったファンが少なくなく、公開練習に大勢のファンが駆け付けた。スタジアムのコンコースには、トロフィーの展示もあり、練習開始前には大勢の人が列を作り記念撮影をした。

 選手たちがピッチに姿を現すと、集まった観客からは選手の名前をコールしたり、チャントを歌ったり大盛り上がり。参加したファンは、「試合のチケットは取れませんでしたが、紅白戦まで見られて、大満足です」と感無量の様子だった。

【©︎ManCity】

7月23日
 7月23日はマッチデー!試合キックオフの数時間前から、国立競技場横では「ファンゾーン」が開催され、ペインティングのコーナーでは、マンチェスター市やシティにまつわる柄を選ぶことができ、挑戦したファンはご満悦そうな様子。トロフィーの展示コーナーでは、青い紙吹雪が舞う中、3冠達成記念パレードのステージに立った気分を味わい、自分専用のGIF画像を写真に収めた。

マンチェスターのシンボル「ミツバチ」 【©︎ManCity】

 日本での4年ぶりの試合の対戦相手は横浜F・マリノス。前日の記者会見でグアルディオラ監督が、「横浜F・マリノスはとてもアグレッシブで、ビルドアップのプロセスやプレーのダイナミズムが素晴らしい」と語った通り、試合開始直後から両クラブともに積極的に攻める展開となった。

 前半27分、均衡を破ったのは、横浜F・マリノスのロペス。続けて、37分にも追加点を許し、0-2と苦しい展開になるかと思われたが、41分にはジョン・ストーンズのゴールで1点返す。すると、勢いに乗ったシティが43分にはフリアン・アルバレスのゴールで同点とし、前半を2-2の同点で折り返す。

 後半開始後に逆転ゴールを決めたのはハーランド!さらにロドリが正確なミドルシュートを右下に叩き込み、点差を広げると、その後ゴールを許すも終了間際にもハーランドがゴールを決め、終わってみれば5-3で勝利。イスタンブールでのトレブル達成後初の試合を、61,618人の観客が見守る中、5-3で見事勝利した。

【©︎ManCity】

 この試合を観戦したサポーターの一人は、「チャンピオンズリーグ決勝で点を決めたロドリや、ハーランドのゴールを2点も見られて、本当に感激しました」と話し、別のサポーターは、「娘と妻と3人で、ゴール裏から素晴らしい経験をすることができました。また、日本にいらしてください!」とメッセージを送った。

7月24日
 7月24日は、プレミアリーグのトロフィー、FAカップ、ムーンチェスター&ムーンビーム、そしてシティのレジェンドであるジョリオン・レスコットとショーン・ライト=フィリップスがPUMAストア原宿店に登場!集まったサポーターたちの写真撮影や、サインにも気軽に応じた。

 夕方には、東京タワー フットタウン内の国内最大級のesportsパーク、レッドトーキョータワーで、壮大なゲームイベントが開催され、レジェンドであるジョリオン・レスコット、ショーン・ライト・フィリップス、そしてマンチェスター・シティのゲームスターであるFGとケーシーが参加。

 参加者はシティのレジェンドたちと一緒に、F1 2023やApex Legendsなどのタイトルをプレイし、対戦の勝者には、アブダビ行きの航空券が贈られた。
7月25日
7月25日に東京タワーの真下の広場で行われたのは、家電メーカーMideaによるイベントで、エティハドスタジアムで食べられるマンキュニアンフード(マンチェスターのという意味)が振舞われた。

【©︎ManCity】

 会場に設置されたキッチンカーからスタッフとして働いていたのは、ハーランド、ストーンズ、パルマーの3選手。暑い中、40分ほど、驚くサポーターたちに食事を振舞った。

「ハーランドからパイを渡されて嬉しかった」「選手が来てくれただけでも嬉しいのに、美味しいですか?と声が聞こえて振り返ったら、ハーランドがいて感激しました」「この暑い中、嫌な顔もせず、選手たちが集まった僕たちに料理を提供してくれて、こんなに嬉しいことはありません」といった感想が聞かれた。

 夕方には、このツアー2回目となる前日公開練習が国立競技場で行われ、この日も大勢のサポーターが選手たちに大きな声援を送った。OSC東京の代表は、「OSC用に席を用意していただき、スムーズに会場入りすることができました。こちらはサポーターズクラブの特別感があり、反響をもらっています」とコメントした。

7月26日
 7月26日には、MIFA Football Park豊洲で6歳から16歳までの、子供向けのサッカースクールを開催。事前に公式Twitterなどを通じて、申請した150人以上の子どもたちがサッカーを楽しんだ。

【©︎ManCity】

 この日のスタジアムでは試合キックオフの数時間前から、国立競技場横で「ファンゾーン」が開催され、この日もトロフィーの展示コーナーには長蛇の列。

 スタジアム外では、CityTVによる熱狂的サポーターのインタビューも行われ、取材を受けたサポーターは、「2試合共、開場の3時間前からシチズン仲間とスタジアムの外でビールを飲み、チャントを歌い最高の雰囲気で試合に臨みました。2019年の来日もそうですが、日本のスタジアムで仲間たちとシティのチャントを歌えるのは本当に楽しい。自作の旗を掲げてWonderwallを歌っていたらインサイドシティとシティのYouTubeに載せてもらったことは一生忘れられない素敵な思い出です」と感激した様子だった。

 そして、アジアツアー2戦目の対戦相手は、ドイツ王者のバイエルン・ミュンヘン。グアルディオラ監督が前日の記者会見で、「すぐにコミュニティシールドがあるので、チームが今置かれている立場を理解するために非常に重要な試合となる」と話した通り、クラブにとって大事な一戦。

【©︎ManCity】

 65,049人もの観客が詰めかけたその大事な試合で先制したのはシティ。リコ・ルイスのパスを受け、アルバレスが放ったシュートはGKゾマーに阻まれるも、詰めていたマカティーが押し込んだ。

 シティが1点リードのまま前半を折り返し、臨んだ後半。両クラブ共に、なかなか決定的なチャンスを作れず、試合が動いたのは後半36分。バイエルンが同点ゴールを決め1-1に。しかし86分にフォーデンが放ったシュートがGKに弾かれたボールを、最後はラポルトが押し込み2対1で勝利した。

【©︎ManCity】

 試合を観戦したサポーターは、「若手選手が活躍して、シティの層の厚さを観られて良かったです」「両クラブのエンブレムがモニターに映った瞬間、CLの準決勝か!?という錯覚を覚えました。世界最高峰のフットボールをまさか日本で見られるなんて!最高でした」と話した。

 また今回は2試合ともOSCメンバーへの先行販売があったため、「今回のチケットは特にバイエルン戦でチケットが確保しづらく、知り合いも落選している人が多くいらっしゃいました。しかし、OSC先行という形で確実にチケットが取れたこと、5人まで一緒に確保できたので、仲の良いサポーターを誘ってスタジアムで気兼ねなく大声を出して歌ったり、応援できたりして嬉しかったです。ゴール裏は本当に早く売り切れてしまい、公式リセールにも出てこなかったため、OSC先行は非常にありがたかったです」と話すサポーターもいた。
 1週間に渡り、試合以外でも選手、クラブレジェンド、マスコットたちが協力して、サポーターとの交流を図ったマンチェスター・シティ。早くも、「来年も来てください!」「また日本に来てね!」といった来日を希望する声が聞かれている。

【©︎ManCity】

  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

マンチェスター・シティFCは、1880年に設立されたイングランド・マンチェスターに本拠地を置くサッカークラブで、プレミアリーグに加盟しています。44シーズンぶりとなるリーグ制覇(2011-12シーズン)や、プレミアリーグ史上初の勝ち点3桁でのリーグ優勝(2017-18シーズン)など、近年世界で最も勢いのあるクラブとして知られています。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント