岡山県倉敷市のボートレース児島で21日、「SG第28回オーシャンカップ」(優勝賞金3400万円)の4日目が行われた。朝からカラッと晴れ、真夏らしい天気。勝負駆けの4日目は、予選突破をめざして激戦が展開された。

　その予選のトップ争いは、馬場貴也が4日目12Rでしっかり逃げ切り、得点率9.00で1位通過となった。地元で連勝の茅原悠紀は8.50で惜しくも2位、3位には3日目から3連勝をマークした磯部誠が入った。なお、準優ボーダーの18番目は、得点率5.67の着順差で山田康二が滑り込んだ。

　5日目の22日は、予選を勝ち上がった18人で準優勝戦3個レースが行われる。メンバーは次のとおり。

＜児島 5日目 10R 準優勝戦＞
1枠　磯部　　誠（愛知支部）
2枠　桐生　順平（埼玉支部）
3枠　山口　達也（岡山支部）
4枠　長嶋　万記（静岡支部）
5枠　井口　佳典（三重支部）
6枠　萩原　秀人（福井支部）

　地元の山口達也(岡山支部36歳)【冒頭の写真】が躍動しそうだ。予選ラストの4日目9Rは6着に敗れたが、序盤から軽快な回り足を見せていた。準優は先に攻められる3枠をゲット。磯部誠、桐生順平の内枠コンビの壁は厚いが、ホーム水面を知り尽くす男が黙っていない。センターから俊敏に立ち回って、SGは2013年平和島ダービー(4着)以来、約10年ぶりの優出をめざす。

＜児島 5日目 11R 準優勝戦＞
1枠　茅原　悠紀（岡山支部）
2枠　西村　拓也（大阪支部）
3枠　松田　祐季（福井支部）
4枠　菊地　孝平（静岡支部）
5枠　池田　浩二（愛知支部）
6枠　中島　孝平（福井支部）

　茅原悠紀(岡山支部36歳)【写真上】が集中力を研ぎ澄ませて、準優11Rの1枠をつかんだ。4日目は前半5Rで2マーク逆転差しを決め、後半10Rの2コース戦はイン前田将太が仕掛け遅れると、迷わずまくって出た。「後半は今節の中では一番良く、自信を持っていけました」と調整も合い、連勝で予選2位通過を決めた。ここはインから逃げに徹するだけ。今年は平和島クラシック（3着)、徳山グラチャン（5着）に続いて3回目のSG優出を狙う。

＜児島 5日目 12R 準優勝戦＞
1枠　馬場　貴也（滋賀支部）
2枠　篠崎　仁志（福岡支部）
3枠　岡崎　恭裕（福岡支部）
4枠　濱野谷憲吾（東京支部）
5枠　羽野　直也（福岡支部）
6枠　山田　康二（佐賀支部）

　予選トップ通過の馬場貴也が1枠にいるが、岡崎恭裕(福岡支部36歳)【写真上】が再びハンドル勝負に持ち込む。4日目は前半7Rがハイライトだった。2枠ながら、5枠深川真二の回り込みを入れて、3カドに引っ張った。スタートは原田幸哉、深川の内2艇が先行したが、岡崎は3コースから強ツケマイ(同体まくり)を敢行。これが見事に決まった。後半12Rは6着に終わったものの、準優は3枠で臨む。「伸びがちょっと弱いかなぁ、ターン回りはボチボチくらい」とパワー面に不安が残る分、1マークはまさにターンで勝負するしかない。イン馬場に対して、まくり差しで迫るか。それとも、4日目前半と同じくツケマイ策か。天性の走りで2021年住之江グランプリシリーズ(3着)以来、今年初のSG優出をつかみに出る。

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