プレーもDX化!? ガーミン『アプローチS70』でキャディいらず 常住充隆プロ&山本茉央が体感

GEW(月刊ゴルフ用品界)

【アプローチS70】

ゴルフ業界もゴルフ場や練習場でDX化が叫ばれている。ゴルフは人間がプレーするだけに、プレー自体はDX化できないが、それをサポートすることはできるだろう。そのプレーのサポートに強力な威力を発揮するのが、ガーミンのゴルフGPSウォッチ『アプローチS70』だろう。コースの標高差だけではなく、「ガーミンゴルフアプリ」とペアリングすれば、風速/風向き、空気密度まで考慮したグリーンまでの実際に打つべき推奨距離を表示。実はそれだけではない。

今回は、ティーチングプロの常住充隆氏とゴルフタレントの山本茉央さんに、その実力を検証してもらった。

色鮮やかなAMOLEDディスプレイ(有機EL)で圧倒的な見えやすさと表示スピード

【アプローチS70】

まず、今回のテストで驚いたのは、その画面の色鮮やかな視認性だろう。最近のスマートウォッチ業界で搭載が相次いでいるAMOLEDディスプレイ(有機EL)を採用している。ゴルフ場の直射日光下でも色鮮やかな表示で優れた視認性を発揮するとともに、画面上に表示されるコースマップは解像度が上がり、林のエリアが立体的に表示され、よりリアルにコースをイメージしやすくなっている。さらに、コース選択時の表示スピード、画面切り替えなどは格段に進化しており、ゴルファーの使い勝手が向上している。

そして、これまで全世界約4万2000コースだった収録コースも約4万3000コースに増加。国内は98%のゴルフ場がカバーされているというから、ゴルフ場を選ぶことなく使用できる点も特筆に値する。

ハザードビュー、PlaysLike距離(高低差情報)が進化して、使いやすさも向上

【GPS距離計としての機能も向上のアプローチS70】

もちろん、GPS距離計としての機能も向上している。まず測位システムだが、マルチGNSS対応により既存モデルよりも対応する測位衛星の種類が増加している。これはいわゆる米国の測位システム「GPS」だけではなく、日本の「みちびき」、ロシアの「GLONASS」(グロナス)、EUの「Galileo」(ガリレオ)などの複数の測位システムに対応することで、より距離測定の精度向上が期待されるということだ。

さらに、ゴルフGPSウォッチとしてのハザードまでの距離などを示す「ハザードビュー」は、画面右側にインジケーター(画像の白い部分)を設置。インジケーターを動かすことで簡単に拡大したい部分が表示されるようになっている。さらに、高低差距離などをゴルファーに提案する「PlaysLike距離」は、「ガーミンゴルフアプリ」とペアリングすれば、風速/風向き、空気密度まで考慮したグリーンまでの実際に打つべき推奨距離を表示する。つまり、『アプローチS70』を使用することで、まるでそこにキャディがいるようなプレーが現実のものとなるのだ。

ゴルファー固有の飛距離を記憶して推奨クラブを提案

【過去5ラウンド以上のショットデータも充実のアプローチS70】

そして、過去5ラウンド以上のショットデータをもとに、ホール情報(ハザードや地形、高低差)や風速/風向きを考慮して、使用クラブをゴルファーに推奨してくれる「バーチャルキャディ機能」も進化していて、推奨クラブでショットした時の着弾地点の予想範囲まで表示される機能が追加されている。これらによってクラブ選びもスムーズにできる。それに加え、サブスクによって、グリーンの傾斜情報が確認できる「Green Contour(グリーンコンツアー)」に対応。まるでプレー自体もDX化された様相を呈している。

ヘルスモニタリング機能がさらに充実して、ウエルネスライフをサポート

【アプローチS70】

そのほかに、『アプローチS70』は光学心拍計の精度が向上している。ウォッチ裏に内蔵された光学式心拍計がバージョンアップしヘルスモニタリング機能がさらに充実。心拍数、呼吸数、消費カロリーなどのベーシック機能に加え、体のエネルギー状態を数値化するガーミン独自の指標Body Battery、ストレスレベル、睡眠の質を測る睡眠スコアなど多彩に搭載し、ウエルネスライフをサポートしている。また、メールやSNSなどの通知、Suica、音楽再生への対応のほか、40以上のスポーツやアクティビティに対応しており、普段使いも可能となっていることも大きな特徴だろう。

テストで分かった『アプローチS70』の利点

今回、常住充隆プロとゴルフタレントの山本茉央さんのテストで分かったのは、『アプローチS70』が単なるゴルフGPSウォッチというだけではないプロダクトということだろう。コース情報の取得しやすさだけではなく、キャディとしての役割も担っている。さらに、健康管理に繋がる機能や、普段の社会生活で利用できる電子決済やメール通知なども、ゴルフGPSウォッチの範疇を超えている。もちろん、それを使いこなすのはあくまでもゴルファー自身だが、それらの機能を理解し活用すれば、新たなゴルフのステージに上がることができるかもしれない。
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著者プロフィール

1978年2月創刊のゴルフ産業専門誌「月刊ゴルフ用品界」(GEW)を発行。2000年5月から影響力のあるコアゴルファーを対象にネット情報を発信するウエブサイト「GEW」を立ち上げた。各種業界団体と連携、ゴルフ市場活性化への活動も推進中。

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