【西岩親方に聞く5月場所展望】横綱復活と霧馬山の大関取り 優勝予想はずばり誰?(幕内編)
次期大関候補の力士たち 優勝予想はズバリ……?
そして、私が最も注目したいのが琴ノ若です。彼にも早く大関昇進を達成してほしい。体が大きく、本格派の力士が出てきたなと感じています。お父さんの琴ノ若、おじいさんの琴櫻(第53代横綱)の血筋を引いて育っていて、一部報道によりますと、大関昇進の暁には琴櫻を襲名するという話もありますので、私もぜひ「琴櫻」の響きを聞きたいです。国技館の電光掲示板に「琴櫻」が復活すれば相撲ファンが喜ぶでしょうし、同じ一門なので琴ノ若に期待したいですね。
私は、10代の幕下の頃から佐渡ヶ嶽部屋によく出稽古に行って、彼のお父さんの琴ノ若と稽古していました。そのときに、先代の師匠である琴櫻さんのすぐ横で、ちょこんと座って稽古を見ていたのが、当時の将且(まさかつ)くん(琴ノ若の本名)。まだ小学校に上がる頃でした。昔からよく知っているので、あの将且くんが大関を狙うような力士になったかと思うと、うれしいですね。
5月場所を展望する西岩親方 【スポーツナビ】
右四つの形をもっと磨くのと、膝をもっと曲げて相撲を取ってほしいですね。彼は約190センチと長身ですが、白鵬のように膝を曲げて相撲が取れれば、すぐにでも大関になれると思います。白鵬も同じくらい高身長ですが、相撲を取るときは私より低い位置で取っていました。それだけ膝を曲げるには、強靭な足腰がないとできないんです。琴ノ若にも、低い重心をもったまま相撲を取れる力士になってほしい。ぜひ頑張ってもらいたいですね。