頂への挑戦 負け続けた末につかんだ「勝者」の思考法

川田将雅がこだわり続けた「8着争い」 同期騎手が感じた川田と他騎手の違いとは?

川田将雅
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ラヴズオンリーユーに乗って2021年のBCフィリー&メアターフを制した川田将雅。日本調教馬初のBC優勝だった 【写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ】

 マカヒキでの日本ダービー制覇やラヴズオンリーユーでのブリーダーズカップ フィリー&メアターフ勝利など数々のG1レースを制してきた、日本を代表するジョッキー・川田将雅。
 2022年には最多勝利・最高勝率・最多賞金獲得の三冠を実現し、史上4人目となる「騎手大賞」を獲得。9年ぶりの「JRA生え抜きリーディングジョッキー」となった。
 その活躍の原動力といえる負け続けた末につかんだ「思考法」を綴った書籍『頂への挑戦 負け続けた末につかんだ「勝者」の思考法』(KADOKAWA)の一部を抜粋して公開します。

8着争いに打ち勝つ大きな意味とは

 「目先の1勝を確実に仕留める」とは言ったものの、当然、その1勝を目指せる馬ばかりではないのが現実でした。
 それどころか、勝てる可能性のある馬の依頼なんて、ほとんどなかったと言ってもいいでしょう。そんな中で、選んでもらえる存在になるためにはどうアピールすればいいのか──。

 僕は、どれだけ力の足りない馬であっても、「8着までに入る」ことに全力を注ぎました。これが、生き残るために選んだ2つ目のスタンスです。

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