熱戦開幕! プロ野球2023

新人王の最右翼は社会人No.1右腕 識者のセ・リーグ「ルーキー即戦力ランキング」

西尾典文

6位:福永裕基(日本新薬→中日7位/内野手)

中日の福永裕基はオープン戦で打率.281、1本塁打、OPS(出塁率+長打率).878をマーク。開幕スタメンへ、猛アピールを続けている 【写真は共同】

 社会人で大きく成長した右の強打者。専修大時代は広角に打つ上手さが目立つタイプだったが、社会人では見違えるようにパワーアップし、4年目にしてプロ入りをつかんだ。引っ張るだけでなく、センター中心に広角に長打を放つ打撃が大きな持ち味。打球に角度をつけるのも上手く、3月15日の広島とのオープン戦ではバンテリンドームで決勝の逆転スリーランを叩き込んで見せた。村松開人、田中幹也との競争となるが、チームに不足している長打力があるのは福永だけに、抜擢の可能性も高そうだ。

7位:河野佳(大阪ガス→広島5位/投手)

 今年で22歳の若さながら、完成度の高さが光る右腕。社会人屈指の強豪である大阪ガスで2年目からエースとなると、社会人の年間ベストナインを獲得するなど見事な活躍を見せた。ドラフト指名解禁となる昨年は調子を落としたこともあって、低い順位での指名となったが、ストレートも変化球もコーナーにしっかり投げ分ける制球力を備えており、試合を作る能力も高い。社会人で体も大きくなり、短いイニングであれば150キロも超える。起用法はまだ流動的だが、先発もリリーフもできるだけに開幕一軍入りも期待できるだろう。

8位:林琢真(駒澤大→DeNA3位/内野手)

 スピードとパンチ力が光る万能タイプの内野手。駒澤大では1年春からセカンドのレギュラーをつかみ、4年時には大学日本代表でもリードオフマンとして活躍した。小柄でも決して当てにいくことなく、しっかり振り切って強く引っ張る打撃が持ち味。大学日本代表候補合宿の50メートル走では、矢澤宏太(日本ハム1位)に次ぐタイムをマークしているように脚力も抜群で、積極的な走塁も持ち味だ。牧秀悟がWBCで不在ということもあるが、オープン戦でも6試合連続安打をマークするなど結果を残している。外野も守れる器用さもあるだけに、1年目から一軍の戦力となりそうだ。

9位:森下翔太(中央大→阪神1位/外野手)

オープン戦で好調を維持する阪神の森下翔太。打率.364、2本塁打をマークしている 【写真は共同】

 東海大相模高時代から注目を集めていた強打の外野手。中央大でも1年春からいきなり大学日本代表に選ばれている。調子の波が大きく、4年間のリーグ戦での通算打率は.240と確実性には課題が残るが、全身を使ったフルスイングは迫力十分で、ヘッドスピードの速さは既にプロでも上位のレベルにある。オープン戦でも既に2本のホームランを放つなど、大器の片鱗を見せている。外野のレギュラー争いは激しいが、岡田彰布新監督は前政権時代にも鳥谷敬を抜擢しているだけに、我慢して起用することも考えられるだろう。

10位:橋本達弥(慶応大→DeNA5位/投手)

 リリーフとして期待がかかる本格派右腕。慶応大でも抑えとして起用されていたため、リーグ戦通算勝利数は2勝にとどまったが、4年春には防御率1位のタイトルも獲得しており、通算防御率は1.19を誇る。ストレートはコンスタントに150キロ近い数字をマークし、鋭く変化するフォークとカットボールもレベルは高い。オープン戦ではコントロールに苦しむ場面が目立ち、3月10日には二軍降格となったが、ボール自体の力は十分で三振を奪えるのは大きな魅力だけに、ブルペン陣の一角に定着することを期待したい。

(企画構成:スリーライト)

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著者プロフィール

1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、AERA dot.、デイリー新潮、FRIDAYデジタル、スポーツナビ、BASEBALL KING、THE DIGEST、REAL SPORTSなどに記事を寄稿中。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。ドラフト情報を発信する「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも毎日記事を配信中。

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