ドライバー並みに飛ぶユーティリティ? リョーマゴルフ『MAXIMA U』を常住充隆が徹底試打
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そこで同製品をティーチングプロの常住充隆氏が試打。同社の宇野仁氏と共に徹底解説する。
【動画】『マキシマU』vs マイユーティリティでガチンコ試打対決
『マキシマU』4番をシャフト別に試打
【リョーマゴルフ マキシマU】
その中から、まずは標準シャフトのRを何球か打ってみましたが、まず驚いたのはその飛距離。4番ユーティリティで216ヤードは私の中ではかなり飛んでいます。中には230ヤード以上飛んだ球もありました。
標準シャフト(R) 【標準シャフト(R)】
そしてRとは言え、普通に振っても意外とシャフトがついてきてヘッドを走らせてくれる。しっかり振っていくゴルファーでも十分使えると思います。
標準シャフト(S) 【標準シャフト(S)】
ビヨンドパワー 【ビヨンドパワー】
ビヨンドパワーライト 【ビヨンドパワーライト】
『ビヨンドパワー』2モデルに共通して言えることは、打ち手やヘッドスピードが違ってもシャフトが勝手に合ってくるという不思議なシャフトだということ。いろんなスイングタイプに対応するシャフトだと思います。初めて打ったのですが正直驚きました。
リョーマゴルフの宇野仁氏と『マキシマU』を大解剖
【リョーマゴルフ マキシマU】
宇野 実は、ヘッド前方のフェース直下に60gのタングステンウエイトを置くことでロースピン構造にしています。
常住 やはりそうですか。ただ打ってみるとミスヒットの寛容性があります。つまり重心が深いということになりますが。
宇野 はい。深いです。ロースピンを求めて重心を前にしているので、通常ではスイートエリアが狭くなります。懐中電灯の光を壁から離して当てた時よりも、近づけた時の方が光の大きさが小さくなるイメージです。
常住 普通はそうですよね。だから私の中ではロースピンと深重心がイコールにならないのですが。
宇野 今作はフェースとクラウンに鍛造チタンを使って余剰重量を生み出し、後方にも60g近いウエイトをつけることで、スイートエリアを広くしています。つまり前方と後方に明確に分けて重量を配分しています。だから低重心であり深重心なのです。
常住 その2つを同時に実現する技術はすごいですよね。ロースピンかつスイートエリアが広い。その段階でめちゃくちゃ飛ぶイメージしか湧きません。それと、もう一つ驚いたのはダウンブローに上から抑えていっても意外と打ち出しが取れていたことです。
宇野 前方のウエイトを下側に配置することで低重心にしていますので、仮にボールの上に当たってもボールの下にフェースが潜り込む作用をするため打ち出しが取れる構造です。
常住 なるほど。だからトップ気味でも球が上がったんですね。やはりアベレージゴルファーは200ヤードくらいを4番ユーティリティで狙う場合、力んだり、自分で球を上げにいったりする動作が入りがちです。ただ、このクラブならいつも通りのスイングをするだけで勝手に飛距離も出て高弾道になってくれる。非常に武器になりますね。
ユーティリティ型のドライバー
リョーマゴルフ マキシマU 【リョーマゴルフ マキシマU】
常住 すごい。
宇野 しかも肉厚をわずか0.8mmにしていて、特に曲がり角の部分は薄さを出すために何度も鍛造を繰り返しています。これだけ手間とコストをかけているユーティリティは他にないと思います。
リョーマゴルフ マキシマU 【リョーマゴルフ マキシマU】
宇野 そうです。それによって初速も上がり、飛距離アップするという仕組みです。その証拠にCT値はドライバーと同じ数値が出ています。
常住 え? ユーティリティのフェースサイズでそれは驚きですね。つまりこの大きさでドライバーと同じ威力を持っているということですね。
不思議なシャフト『ビヨンドパワー』
上から『ビヨンドパワーライト』、『ビヨンドパワー』、『標準シャフト』 【上から『ビヨンドパワーライト』、『ビヨンドパワー』、『標準シャフト』】
宇野 『ビヨンドパワー』はフレックスの概念がないシャフトなんです。信じられないと思いますが、振る方にシャフトが合わせてくれるからフレックス無限大∞なんです。
常住 まさしくそうですよね。これまでの概念が覆された感じです。それと標準シャフトもRとSで全く挙動が違っています。
宇野 はい。対象のヘッドスピードに合うようにフレックスごとに設計をしているので、そのように感じるんだと思います。
常住 なるほど。ヘッドスピード別に豊富なフレックスがある標準シャフトと、シャフトの概念を覆す『ビヨンドパワー』と『ビヨンドパワーライト』がある。ゴルファーには一度全てを試打して選んでほしいですね。いずれにしても『マキシマU』はアマチュアゴルファーが苦手とする200ヤード前後を2オンできる武器になりうるクラブだと思います。
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