トップカテゴリーのチームと初の契約、しかし...... ヤニス~無一文からNBAの頂点へ~
当時の欧州トップレベルのシャリッチ(左)と比べてもヤニス(右)の方が上だと、サラゴサのGMヴィラルは話した 【Getty Images】
ヤニスがわずか3度のドリブルでコートを駆け上がりダンクしたのを見たからかもしれない。あれだけの距離を、わずかな労力でカバーするのは彼にとってはとても簡単で、自然なことだった。ヴィラルは、17歳という年齢で206センチという身長を兼ね備えた、ヤニスのようなポテンシャルを持った選手を未だかつて見たことがなかった。
ヴィラルは「出来るだけ早く」アテネに行き、ヤニスのワークアウトを見たいと代理人たちに伝えた。代理人たちからはヤニスが正式な書類を持っていないことを説明されたが、ヴィラルがその想いを変えることはなかった。
1週間後、ヴィラルはゾグラフ入りした。ローポスト、ジャンプショット、ドリブルのワークアウトをヤニスと行なった。ヤニスが楽々とコーンの周りをドリブルするのを見ながら、ヴィラルはこれだけ背の高い選手が機敏に動いていることに驚いた。「すごかったよ。あんな選手を人生で一度も見たことがなかった」と、現在はスペインのラス・パルマスを本拠地とするハーバライフ・グラン・カナリアのGMを務めているヴィラルは話す。
しかし、同時に疑問も湧きはじめた。これがジョークか何かなのではないのかと疑い始めたのだ。もしかしたらヤニスは、ネット動画などでドリブルの技を披露しているだけの選手で、5オン5でのバスケットボールはできないのかもしれない。本当に彼がバスケットボールを理解しているのか、身体のコントロールの仕方を知っているのか。もしかしたら、自分のヤニスに対する直感は間違っていたのかもしれない。
続きはスポーツナビ公式アプリ(無料)で読むことができます。
- アプリケーションはiPhoneとiPod touch、またはAndroidでご利用いただけます。
- Apple、Appleのロゴ、App Store、iPodのロゴ、iTunesは、米国および他国のApple Inc.の登録商標です。
- iPhone、iPod touchはApple Inc.の商標です。
- iPhone商標は、アイホン株式会社のライセンスに基づき使用されています。
- Android、Androidロゴ、Google Play、Google Playロゴは、Google Inc.の商標または登録商標です。
- 前へ
- 1
- 2
- 次へ
1/2ページ