好きなスポーツ選手、大谷翔平が1位!意外にも"初”。驚異的なイチロー人気も

笹川スポーツ財団
チーム・協会

【photo: USA TODAY Sports/ロイター/アフロ】

笹川スポーツ財団は1992年から2年ごとに、全国の18歳以上を対象とした「スポーツライフに関する調査」を実施し、運動・スポーツ実施状況やスポーツ観戦率などを明らかにしてきました。

最新の調査は2022年6〜7月に実施。「好きなスポーツ選手」の1位は、米大リーグ、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷 翔平でした。昨年、日本人選手として20年ぶりにメジャーリーグベースボール(MLB)のアメリカン・リーグMVPを受賞し、今年も”二刀流”で世界が驚く活躍を見せた同選手。圧倒的な支持を集め、男女別、20歳〜70歳以上の各年代別でも1位となっています。

「好きなスポーツ選手」は、2002年から実施していますが、大谷選手の1位は意外にも”初”です。

以下は、2位・羽生 結弦、3位・イチロー、4位・井上 尚弥、5位・松山 英樹となり、井上尚弥は初の上位にランクイン。驚くべきことは、3位のイチロー。なんと、2002年以降11回連続でベスト3に入っています!2019年に引退しましたが、日米で数々の記録を打ち立て、多くの人々の記憶に残るイチローの凄さですね。

好きなスポーツ選手2022(全体・性別:上位5名まで) 【資料:笹川スポーツ財団「スポーツライフに関する調査」2022】

■担当者コメント/笹川スポーツ財団 スポーツ政策研究所 政策ディレクター 宮本 幸子
「今回の調査結果では、好きな選手として合計494名の名前があげられた。なかでも大谷翔平は29.1%と性別・年代を問わず圧倒的な人気を誇り、成人調査においては初の1位となった。日本人選手として20年ぶりにメジャーリーグベースボール(MLB)のアメリカン・リーグMVPを受賞し、投打にわたり数々の記録を打ち立てた活躍ぶりが反映された結果といえる。一人の選手が2割を超える支持を集めたのは、2010年のイチロー(21.1%)以来であった。

4位には世界バンタム級初の3団体王者統一に成功した井上尚弥(2020年12位)、5位には2021マスターズ・トーナメントで優勝した松山英樹(同16位)と、近年の活躍が目立った選手がランクインした。

2位の羽生結弦は3回連続、3位のイチローは本設問を設けた2002年以降、11回連続でベスト3に入り、根強い人気が続いている。スポーツイベントもコロナ前と同様に開催されるケースが増えてきており、今後の「好きな選手」の動向に注目したい。」

年代別でみる、好きなスポーツ選手

全体1位の「大谷翔平」は20歳代から70歳以上で1位になり、18・19歳では2位でした。全体2位の「羽生結弦」は18・19歳で1位となり、他の年代でもベスト3に入っています。18・19歳から50歳代では、「井上尚弥」や「那須川天心」をはじめ、ボクシングや総合格闘技の選手が上位にみられるのが特徴といえます。60歳代・70歳以上では「長嶋茂雄」が入り、根強い人気がうかがえます。

■18歳・19歳(n=56)
1位 羽生結弦(フィギュアスケート) 10.7%
2位 石川祐希(バレーボール )7.1%
2位 大谷翔平(野球) 7.1%
4位 ステフィン・カリー(バスケットボール) 5.4%

■20歳代(n=278)
1位 大谷翔平(野球) 16.5%
2位 羽生結弦(フィギュアスケート) 4.0%
3位 那須川天心(格闘技) 3.2%
4位 クリスティアーノ・ロナウド(サッカー) 2.5%
5位 イチロー(野球) 2.2%
5位 久保建英(サッカー) 2.2%

■30歳代(n=324)
1位 大谷翔平(野球) 21.6%
2位 羽生結弦(フィギュアスケート) 6.5%
3位 イチロー(野球) 3.7%
3位 井上尚弥(ボクシング) 3.7%
5位 浅田真央(フィギュアスケート) 2.5%
5位 坂本勇人(野球) 2.5%

■40歳代(n=434)
1位 大谷翔平(野球) 26.0%
2位 イチロー(野球) 5.3%
3位 羽生結弦(フィギュアスケート) 3.2%
4位 松山英樹(ゴルフ) 3.0%
5位 井上尚弥(ボクシング) 2.8%

■50歳代(n=389)
1位 大谷翔平(野球) 35.2%
2位 井上尚弥(ボクシング) 5.1%
3位 羽生結弦(フィギュアスケート) 4.9%
4位 イチロー(野球) 3.6%
5位 大坂なおみ(テニス) 1.5%

■60歳代(n=372)
1位 大谷翔平(野球) 37.9%
2位 羽生結弦(フィギュアスケート) 6.7%
3位 松山英樹(ゴルフ) 4.0%
4位 石川祐希(バレーボール) 2.2%
4位 イチロー(野球) 2.2%

■70歳以上(n=384)
1位 大谷翔平(野球) 36.7%
2位 羽生結弦(フィギュアスケート) 7.0%
3位 長嶋茂雄(野球) 3.1%
4位 松山英樹(ゴルフ) 2.9%
5位 イチロー(野球) 2.3%

※「スポーツライフに関する調査」2022より


【スポーツライフに関する調査2022 概要】
・調査内容
運動・スポーツ実施状況、運動・スポーツ施設、スポーツクラブ・同好会・チーム、スポーツ観戦(好きなスポーツ選手含む)、スポーツボランティア、日常生活における身体活動、生活習慣・健康 他

・調査対象
全国の市区町村に居住する満18歳以上の男女3,000人(男性:1,503人、女性1,497人)

・地点数
300地点(大都市90地点、人口10万人以上の市122地点、人口10万人未満の市64地点、町村24地点)

・調査時期
2022年6月10日〜7月10日


※本記事は、2022年10月に笹川スポーツ財団ホームページに掲載されたものです。
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著者プロフィール

笹川スポーツ財団は、「スポーツ・フォー・エブリワン」を推進するスポーツ専門のシンクタンクです。スポーツに関する研究調査、データの収集・分析・発信や、国・自治体のスポーツ政策に対する提言策定を行い、「誰でも・どこでも・いつまでも」スポーツに親しむことができる社会づくりを目指しています。

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