ミドルアイアンはゆっくり振り下ろすのがコツ

Gridge(グリッジ)

【photo-ac】

かつて、アマチュアの苦手クラブといえば、ロングアイアンでした。
3番、あるいは4番アイアンは、シャフトも長く、ロフトもありませんから、当たらない、上がらない、飛ばないという理由で、ただバッグに入れていただけなんて人も多かったのではないでしょうか?
ところが、近年はアマチュアだけでなく、女子プロでさえもロングアイアンをバッグに入れている人は、ほぼ皆無です。
アイアンセットも5番や6番からということが普通になり、アマチュアにとってはそれらのミドルアイアンが難しいクラブという時代になってきましたね。

スイングのテンポが早いから打てない

ミドルアイアンに自信がないようでは、それだけで積極的なプレーができず、スコアもなかなかアップしません。
ミドルアイアンが苦手という人の多くに共通して言えるのは、スイングのテンポが早いということです。
ショートアイアンを手にした時にはゆっくり振っていけるのに、いざミドルアイアンを持つと、急に早くスイングしてしまう人が非常に多いように思います。
例えば、9番アイアンで120ヤードの距離を出せる人ならば、飛ばそうと思わなくても、7番アイアンを楽に振るだけで140ヤードくらいの飛距離は出せるはずです。

ダウンスイングの振り下ろしをゆっくりと

そう考えると、ミドルアイアンでは飛距離にとらわれていてはいけないということがわかります。
アイアンショットの飛距離というのは、クラブの機能が出してくれますので、あとはスイングの再現性と方向性に注意を払えばいいのです。
ミドルアイアンの精度を上げようと思った時に注意するべきポイントは、ダウンスイングの初期、つまりトップからクラブを下ろし始める部分を、とにかくゆっくりにすることです。
そこで制御不能になるほど力んで振り下ろしてくる人がいますが、それでは毎回インパクトがバラついて、安定したショットは打てません。

バックスイングと同じスピードで振り下ろすイメージ

バックスイングと同じくらいのスピードで振り下ろすというと、それでは遅過ぎると思うでしょうが、それくらいのゆっくり加減が理想なのです。
グリップが9時の位置にくるまで力を入れずに振り下ろし、そこからフォロースルーまでは迷うことなく一気に振ります。
このスイングリズムであれば、クラブヘッドがどのような軌道を描いているのかがわかり、理想的なインパクトを迎えられることでしょう。
自分の力で振り下ろそうとせず、クラブヘッドの自然落下に任せて振るようなイメージが持てれば、ゆっくりのリズムで上手く打てるでしょう。
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