セレッソ大阪【明治安田生命J1リーグ第29節 浦和vs. C大阪】ACL敗退からの再出発。リバウンドメンタリティーを発揮し、浦和レッズとのアウェイ戦に挑む

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【CEREZO OSAKA】

直近の公式戦、AFCチャンピオンズリーグのラウンド16・浦項スティーラーズ戦は、残念な結果に終わった。前半、エンジンのかかりが遅く、先制を許すと、後半は猛攻を仕掛けるも無得点。特に終盤はゴールまであと一歩まで攻め込んだだけに、悔しさが残った。ラストプレーで放ったシュートがクロスバーを越え、試合後は大の字で倒れ込んだ西川潤も、「勝利という結果で終れなかったことは残念。自分自身も決められるシーンはあったので、そういうところは突き詰めていきたい」と試合を振り返った。

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そうした試合後の生々しい感情や情景も脳裏に焼き付いている中で、セレッソ大阪は休む間もなく中2日で、明治安田生命J1リーグ第29節、浦和レッズとのアウェイ戦に挑む。この試合は公式戦13連戦の11試合目。試合ごとに選手を入れ替えながらここまで戦ってきたが、細かいケガを抱えている選手もいるなど、蓄積された疲労があることは否めない。「私自身、今までのキャリアの中でこれだけの連戦は経験したことがない。満身創痍の中で戦ってくれている選手たちに感謝しています」と率直に話すのは小菊昭雄監督だ。もっとも、そうした厳しい環境だからこそ得られる部分も多いことを、指揮官は実感している。「選手たちがさらに逞しく成長する部分も多いと思いますし、どの選手が出てもチーム力が落ちないようにという意味で、チームのベースアップにもつながっていると思います」とポジティブな側面にも言及する。ACLの激闘の傷跡も残っている中で、心身ともに準備できた選手がピッチに立つであろう今節は、まさにそうしたチームの底力を発揮すべき試合になる。

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もっとも、浦和は現在、リーグでも1、2を争う好調を維持しているチーム。この夏に加入した選手たちもフィット感を強め、監督の戦術も浸透が進み、直近のリーグ戦は5試合負けなしで4試合連続無失点。ルヴァンカップ準々決勝でも、劇的な展開で川崎フロンターレを下して準決勝進出を決めるなど、ノリに乗っている。そうした相手のホームに乗り込む今節は、セレッソにとって試練の一戦になるだろう。直近の公式戦2試合、セレッソは前半の内容に課題を抱えているだけに、その部分での改善も求められるが、浦和も自分たちが主導権を握って戦うサッカーを志向しているだけに、今節も我慢の時間帯はあるだろう。そうした時間帯でいかに耐えるか、そして、いかに意思統一された鋭い攻撃を繰り出していけるか。攻守に狙いを持ったサッカーを表現することが大事になる。粘り強い戦いの中から勝機を掴みたい。

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ACLでの敗退後、小菊監督は、「リーグ戦の1試合1試合を大切に戦って、セレッソの力を皆さんにお見せしよう。順位を一つひとつ上げていけるように、全員で団結して戦おう」と選手たちに訴えた。今後、ルヴァンカップに天皇杯と、カップ戦の戦いも残っている。セレッソのシーズンは、まさにここからだ。まずは目の前の今節。リバウンドメンタリティーを発揮し、強敵・浦和に立ち向かい、再出発となる勝点3を持ち帰りたい。
(文=小田尚史)
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