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山梨学院vs.青森山田 決勝3つのポイント
ロングスロー“武器にさせない”守備が鍵

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11年前の決勝と同カードになった一戦を、3つのポイントから解説していく
11年前の決勝と同カードになった一戦を、3つのポイントから解説していく【写真:森田直樹/アフロスポーツ】

 決勝のカードは山梨学院vs.青森山田という11年前の決勝と同じカードとなった。この時は山梨学院が1-0の勝利で初優勝を飾ったが、今回は3度目の優勝を狙う青森山田がリベンジをするのか、山梨学院が勝利して11年ぶり2度目の優勝を手にするのか――。ここでは3つのポイントをあげて解説していく。

1.ハイレベルな両サイドの攻防

 青森山田のストロングポイントの1つとして、両サイドの縦関係の引き出しが多彩な点にある。右はMF仙石大弥とDF内田陽介で、左はMF小原由敬とDFタビナス・ポール・ビスマルク。「いろんな形の崩しから数的優位を作り出すのが攻撃のテーマ。サイドではサイドバックが高い位置をとって、ポケットへ入ったり、ペナルティーエリアの中に入っていく」と黒田剛監督が解説したように、オーバーラップとインナーラップを交えながら、前への推進力を出すだけでなく、攻撃から守備の切り替え時でもサイドで数的優位を作ってボールを奪い取り、2次、3次攻撃を展開する。


 それに対し、山梨学院は右サイドバックの鈴木剛と左サイドバックの中根悠衣は常に高い位置を取るわけではなく、DFラインのバランスを考慮してポジションを取る。


 中根は守備力が高く、どちらかと言うと中へのスライドを得意として、中央のスペースをケア。中根の前に位置する左サイドハーフの廣澤灯喜はアップダウン能力に優れ、中根が中に入った時にサイドのスペースをカバーしたり、プレスバックで挟み込んでサイドでボールを奪う。


 鈴木は戦術眼が高く、攻撃のタイミングを見計いながら中間ポジションや時には高い位置に張り出すなど、前線のプレスの掛け方に対して縦に連動することが得意だ。右サイドハーフの新井爽太は両足が蹴れて、攻撃にストロングを持つ選手で、鈴木のサポートを受けながら高い位置を取りながらも、自信を持つスピードで帰陣も早い。


 共に個性的でコンビネーションが抜群の両サイドの縦関係。サイドの覇権争いでどちらが上回るかが、勝負の行方を大きく左右する。

2.縦関係の2トップvs.CBとアンカーのトライアングル

 山梨学院は2トップを敷くが、フィジカルを駆使したポストプレーに秀でた久保壮輝がターゲットに、ボールキープ力と展開力に長けた野田武瑠がフリーマンとなってスペースに顔を出す関係性。この2人を青森山田はCB2枚とアンカーの宇野禅斗でケアをすることになるが、久保とCBの球際のバトルはもちろん、野田の神出鬼没の動きに対し、宇野とうまくマークの受け渡しができるかがポイントとなる。

安藤隆人

大学卒業後、5年半勤めた銀行を退職して単身上京し、フリーサッカージャーナリストに転身した異色の経歴を持つ。ユース年代に情熱を注ぎ、日本全国、世界各国を旅し、ユース年代の発展に注力する。2012年1月にこれまでのサッカージャーナリスト人生の一つの集大成と言える、『走り続ける才能たち 彼らと僕のサッカー人生』(実業之日本社)を出版。筆者自身のサッカー人生からスタートし、銀行員時代に夢と現実のはざまに苦しみながらも、そこで出会った高校1年生の本田圭佑、岡崎慎司、香川真司ら才能たちの取材、会話を通じて夢を現実に変えていく過程を書き上げた。13年12月には実話を集めた『高校サッカー 心揺さぶる11の物語』(カンゼン)を発刊。ほかにも『高校サッカー聖地物語 僕らが熱くなれる場所』(講談社)、があり、雑誌では『Number』、サッカー専門誌などに寄稿。2013年5月〜14年5月、週刊少年ジャンプで『蹴ジャン!SHOOT JUMP!』を連載した。

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