今回の貧打爆裂レポートは、2020年3月6日に発売されたタイトリスト『タイトリスト AVX ボール』です。
いつものようにコースに持ち込んで、ラウンドしました。タイトリストの新しいボールの秘密に迫ります！　動画も含めての試打レポートです。

『タイトリスト AVX ボール』は、タイトリストが2020年3月6日に発売したボールです。
初代の『タイトリスト AVX ボール』は、米国のみで販売されていましたが、2代目の『タイトリスト AVX ボール』からはグローバルモデルになって、日本でも発売されます。
『タイトリスト AVX ボール』は、「卓越した飛距離性能と極めてソフトな打感」というコピーのボールです。
最高峰のプレーヤーによって検証された最先端技術を駆使し、スコアメイクに必要なすべての性能を備えたタイトリストのプレミアムパフォーマンスボールというカテゴリーのボールということです。
『タイトリスト AVX ボール』は文字通り、「AVX」の部分が説明になっています。
Aは「代わり」とか「選択肢」という意味のオルタナティヴ、Vは『プロV1』、Xは『プロV1x』です。もう一つの選択肢としてのボールに相応しい名称です。
【試打ボールスペック】
カラー　ホワイト、イエロー
構造　3ピース
コア　ハイスピード・低コンプレッションコア
ケース層　ハイフレックスキャスティングレイヤー
カバー　ウレタン・エラストマー・カバー
ディンプル　352カテナリーディンプル
価格　オープン価格
『タイトリスト AVX ボール』は、タイトリストのパフォーマンスボールの中で、最も柔らかいボールになるそうです。
『プロV1』や『プロV1x』よりも、さらに柔らかい打感を求めるゴルファーのためのボールが、『タイトリスト AVX ボール』ということのようです。
ヘッドスピードが遅い場合でも、飛距離性能を発揮して、ショートゲームではウレタンカバーのスピン性能でコントロールするというわけなのです。
まさに、貧打爆裂のヘッドスピード40メートル／秒だからわかることがありそうだと、ワクワクしながら、コースに持ち込みました。

動画を見てください。
『タイトリスト AVX ボール』をコースで打ってみました。
『タイトリスト AVX ボール』の打音は高音でシャープです。単音の締まった音が出ます。
打ち応えは、説明通りにかなり柔らかいです。
そして、軽いのです。この打ち応えの軽さが小気味良いと感じるか、頼りないと感じるか、評価が分かれるところです。
『タイトリスト AVX ボール』は柔らかいのですが、スピンには敏感です。さすが、タイトリストという感じです。
スピンに敏感なツアーボールの多くがそうであろうように、コントロール性能という部分で腕前を試されるボールです。コントロールできれば、最高の機能だと言えます。
低スピンが生む飛距離性能は感じながらも、それだけではないのです。不思議ですけれど、面白いボールです。
『タイトリスト AVX ボール』のスピン性能はツアーボール並で、『プロV1』や『プロV1x』と同等です。
グリーンに着弾すると、その場で止まろうとします。
飛距離性能は、トップレベルに飛ぶボールです。ただ、飛び抜けて、飛距離性能が前に出るという感じではありません。
ツアーボールを使用したい広い層のゴルファーに『タイトリスト AVX ボール』はオススメします。
また、スピンコントロールを使って、ボールを自由自在に操りたいというゴルファーにも『タイトリスト AVX ボール』がオススメです。
タイトリストは、近年、上級者だけはなく、幅広いレベルのゴルファーをテクノロジーで助けるという感じのクラブを次々に出しています。
『タイトリスト AVX ボール』は、その手の新しいクラブを手にしたゴルファーに使ってほしいです。
通なゴルファーを満足させる用具を作らせると、タイトリストというメーカーは無類の強さを見せます。
『タイトリスト AVX ボール』は、そういうわかる人にはわかるというボールです。